「不随な魂」

煩先生

 

言葉の陣痛で

落日する詩人

生きた残骸は

美学に溺れる


脊髄を砕けば

温厚な路地裏

紡げぬ僕さえ

善が祝福する


甘露の感性で

詠唱する愛児

満ちた憧憬は

白紙に捧げる


恋文を怨めど

寛大な十六夜

至れぬ僕さえ

韻が氾濫する

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「不随な魂」 煩先生 @wazurai

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