ナターシャとソウジ

「私はここにいれない。」

保護したナターシャがつぶやく

「どこが安全かなんてもうないさ。君のやったことは君の意思じゃないだろう?」

「私はつぐわなきゃいけないから。仲間を死なせた......」

「君だって被害者だ。あんだけボロボロにされてよく生きていたよ。」

医療チームも彼女の手術は無理だとあきらめた

山南は諦めなかった

異界の技術を使い内蔵を作りナターシャを救った

「君は『癒しの手』の中でも優れた一族の生き残りだときいた。胎内の『悪魔の種』はとりのぞいた。君の癒しの力を使って傷ついた者を救ってもらいた。」

山南の言葉に青い瞳から涙がこぼれた

彼女が完全にカプセルからでるのはもう少しかかるだろう。



「ナターシャを救った?」

「アッサムさん彼女には罪はない。」

元はネプチューンのマスターだったアッサムがナターシャを許せない気持ちはわかる

「ソウジは許せるのか?」

「俺はマスターエレンの親族だが売られた身だから別に恨みはない。悪魔の配下にくだったやつらのほうが憎い。」

腕を撫でててソウジが応える

エレンはマスターの中でも一番優れていた

しかしいつの日か前王の欲望に取り込まれあげく悪魔にソウジと兄弟を悪魔に差し出した

抵抗した兄弟は過酷な拷問を受け人体実験の犠牲になった

ソウジはたまたま龍に救われたのだ

「恐らく近々、やつはここを攻めてくるぞ。ナターシャが我らを裏切るならしまつする。」

足音をひびかせ

アッサムが出ていった

「トオジさんよりもおっかないなあの魔法使い。ソウジさん仲間を集めたんで戦闘になったらいつでもいけますよ。」

すみに控えていたテツノスケが報告する

「テツ、俺の隊はやつの懐に飛び込む。ススムさんが戻れないと伝言がきた。」

何かとんでもない物を異世界から悪魔は持ってきたときいた

それが『サイエンスシティ』から出るのを阻止しなくてわ

腕の設備を武装にかえソウジはそこをでた

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