メタトロン、そして戦士マヤの決意
『ダビデ』にはリュウヤ達の他にも銀色の町から離れた所に人が住んでいた
彼らは『ダークナイト』かつては闇と戦い『アポネス』を守る戦士だった
「君達の勇気は認めよう。だが魔術をもたない君らに戦いは無理だ。」
剣士部隊を率いるオニキスの言葉にスバルは唇をかむ
「またただ滅びるのをまてとおっしゃるのですか?」
「『アース』は戦いの魔の手にはさらされない。なぜなら原始の石が中心に出来た特別なシティーだからだ。『ダビデ』が『アポネス』と繋がるとき『アース』母の懐、ミィスリルの中に入る。」
マヤのこうぎにオニキスが冷静に応える
「マヤ、あんたは戦士だ戦士は戦うことこそ誇りじゃ。戦士は受け入れようぞ。スバルあんたは戻るのじゃ今は新しい地でやりなおす時、命を落としたものの魂を無駄にしては行けない。」
クコがそう言ってシモベのキツネを呼ぶ
「月影やあんたも一緒においき。そして魔力をもたに人々を守っておやり。」
尻尾を一降りすると大きくなる
「俺は仲間と帰るよ。」
何か言いたそうなスバルを無理矢理、背にのせる。
「そなたはウニバルゾの者じゃろ?」
「この髪じゃばれますよね。」
マヤの髪は生れつき青いみがかかった色なのだ
「いやそなたには魔力を持つものの特有の光が見える。おなかも魔術師かい?」
「俺と同じ異界人は数名あとは戦士ですね」
オニキスがパイプに薬草をつめ吸い始める
「魔術が使えないものは『アポネス』の『コダーイ』にまず行かせたほうがいい。使えるものはここにつれといで。無理のとはいわぬが。」
クコの灰色の目とあう
その目は覚悟しなされと言っている
「一回帰ります。」
マヤもオニキスの屋敷を後にした。
反乱軍としてかつて戦った者は『ダビデ』の森の中でヴィヴィとカルチェという『風の民』の姉妹と共にいた。
「この惑星も破壊しようとするのかあの悪魔は .........」
「あれらには生命も感情のない物と同じなのです。」
奇跡的にユーリの力の渦に巻き込まれ助かったメタトロンだが小型の自動プレートなしでは動けない体になっていた。
「私たちがいたあながたいう惑星もやつの実験のために壊された 。『癒しの手』あなたがたのいう医者を育てる綺麗な気と薬草に満ちた素晴らしい場所だったのに......」
「実験のためだって?やつは惑星を壊すほどの兵器をもっているのか?」
「それを阻止するために仲間が命懸けで潜りこんでいるんだ。」
カルチェがそう言って剣を岩に叩きつけた。
「カルチェ、剣をふるなら外でやって 。」
ヴィヴィに怒られプイッとそっぽを向いて奥に行ってしまった。
「美人なのに男並の力だな。」
薬草を抱えて入ってきたカミュが削れた石を拾い上げて言う
「お帰りなさいカミュ。エイジさんは?」
「クヌバアの所だよ。彼の傷は『癒しの手』でも治せるよ。」
義足に金属の指じゃないからだろうな......
メタトロンもまた過去の人体実験の犠牲者なのだ。
両足は義足に見えないがそこに骨はない
指は銀のパーツそのものだ
ここではいずれ限界がくる
メタトロン自信もわかっていることだ。
「メタトロン様、決断いたしました。クコ様に従い魔術を持つものはオパール様の元へ行きます。」
マヤがそういってひざまずく。
「わかった。『コダーイ』の件はイリさんが戻ってきたら考える。お互い無事の再会を祈ろう 。」
見知らぬ地、ここは宇宙空間ですらない。
永遠の別れかも知れない
格好も髪の色も様々なマヤ達の後ろ姿を見守り
メタトロンはパネルのスイッチをいれた。
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