ユーリの奮闘

シオンは何を考えているのだろう?

ユーリがいた地球には細菌兵器や人口知能の戦闘機などがあった

シオンはそれを奪ったことはわかっている

「俺はあいつの双子だとかいう鬼龍の側近だったからわかる。やつは楽しんでいるんだ王子が怒って奮闘するのを......」

「悪趣味だな 。」

今は椅子型のプレートなしでわ生活が出来ないもと鬼龍の側近、光太郎の言葉に拓真がつぶやき画面に目をやる

マイクロロボットをこのウニバルゾの悪魔と呼ばれる人間のもとに密かに送りこんでいる。

大きな力を使い、濃い闇にさらされたユーリは魔力がまだ戻らない 。

今出来るのはコンピューターを操ることと病人に薬を提供することだ。

拓真と光太郎は地球からの移民者だ

逆の立場だった二人の相性は良くないが倒したい敵が一緒なので共にいるだけである

二人だけではなくこの『トリオシティー』の中心『サイエンス』のスラム街の下に潜む人々はみんなそうだ

もとからウニバルゾに縁があるのはユーリとジークだけだ

「コウタの推測がただしいならソロソロやつはシティー潰しをはじめるかもな。」

ジークの言葉に二人はウムとうなずく

「情報を集めて明確にしたいからまだリュウヤさんには報告しないでジーク。」

ジークは『ダビデ』の密偵のような役目を果たしているのだ

「わかってる。上に行くのかユーリ?」

「行かないと分からないこともあるからね。」

ボディースーツを着ながらユーリがいう。

「気を付けろよ。」

スカイバイクにまたがり赤い電球を振る上にいる仲間に引き上げて貰うのだ

ユーキスはどうしているのだろう?

共に地球の民を救った赤毛の兄弟は『アース』で会ってから会っていない

怪我を負い力を使い果たして倒れているとこをヒディーが発見したという

まあアイツはだいじょうぶか。

母さんやカリンのほうが心配だ『アポネス』も一部を残してはシオンの支配下だという

二人の安否はユーリもつかめていない。



空気の濁りがとけてきた

第三層部にさしかかってきたのだろう

昔の町は崩れたとこがありそこから三層までは行ける

カプセル装備をといてヘルメットの通信機能をONにする

仲間の居場所を確認してから細い路地にはいる

排水設備なのでマスクなしでは通れない

『ユーリ、そこから下るからメットを固定しろ。』

一回バイクを止めカチリとメットをスーツと密着させる

チョロリと何かが走りぬける

マウ?

それは黒くて汚れているが『サイエンス』にはいない動物だった

念のために魔術を通さない特殊な箱に閉じ込める

気配を探るが一匹だけのようだ

勢いをつけ発車しまわりをわざと破壊して進む

ずいぶんと手がこっている

第三層にもシオンの手先は来るようになったのだろう

さらに手強い魔法壁や魔方陣を通りながらユーリは思った。


「すまんなせまくて。」

洞窟の中に数名人がいるみんな魔術師の中でも最高の位マスターの人々だ

髭ずらのアッサムだけはもとは『ダークナイト』だ

「『風の民』への虐殺がひどくなってて『アポネス』からの情報がはいりずらいんだ。」

とうとう虐殺になったのか

追放だけではなく

「あの悪魔は魔力を強くしようとしている。その実験体として民を使っているらしい。」

眉をひそめてアンダンテがいう

「母さんとカリンの情報は?」

「やっとわかったよ。カラーさんは『アポネス』をでて『アース』に向かったらしい。カリンくんはネオスに戻って『ホワイトピジョン』にいるとクコ様がおっしゃっておられた。」

クコ様が......

『アース』の術者がなぜここに来たのかは謎だが情報は確実だ

「アンダンテ、クコ様とどこで会ったんだい?」

「食料と水を確保しにいった時にあったんだ。もうケットで来るのは厳しいからこれないと言っていたが。これから三層も二層も食料や水の問題がでるな。」

食料や水を浄化するものを術者が届けていたようだ

「ユーリ、上でがんばる者には申し訳ないがわしらもここを去る 。もう魔術は歯が立たないそれにアンダンテ達の本来の役目は王都の警備だからな。」

王都にある『アポネス』も大変のようだ

ここは魔術に必要なエナジーが薄いマスターでもきついのだろう

彼らがされば強い魔術師は居なくなる『風の民』との更新はまだ可能なのだろうか?

『風の伝達』も地の伝達もここでは使えない

情報あつめに時間がかかりそうだ

兄弟とユーリを産んだ母の安否がわかっただけでも良しとしなてわ

あきらめそうな自分を奮い立たせユーリは再びエアーバイクに乗った。

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