ナターシャ
一人の少女が『ダビデ』の施設の中で眠り続けていた。
「パーツの拒絶反応はなしだが目覚めないな。」
医療のイサムの言葉にヒカルは顔をあげる。
最後の戦いの後にヒカルは救助された。
顔には傷跡が無数残る
ネオスの魔法使いから魔力が有ることを教えられた
『マホロボ』の戦士達としばらくいたがナターシャを保護してからはここにいる
体のあらゆる場所に傷跡があるナターシャ、ろくに機能を果たさない人口内臓で生きていたのが不思議だ
肺と腎臓を新しくつけかえ
人口と思われる子宮には赤ン坊がいた
その子は出産をしたアカリが育ている
「ヒカルくん、ナターシャを見て貰えるかい?」
ヒカルはうなずく。
柔らかな毛皮にくるまれ眠る少女の額を優しくなでた。
イサムの元をある男が訪れた
ネプチューン王国のオパールだ。
「君達がナターシャを保護したときいて来たんだ。今更、警告してもおそいが、あの女は危険だ。」
ある残酷で非道な事実をオパールは語った
「シオンの手下で無表情だが危ない。」
イサムは薬草を巻いた葉巻の煙を吐く
「あの体で男性との関係をもつのは無理だと思うが。ただ子供のなぞは解けた。俺はマスター、トーマスを知っている。彼の家系どくとくの白と赤が混じる金髪それをフウカは引き継いでいる。オパールさん達が異世界に行ってから肺などはとったのだろうな。」
葉巻に火を付けようとしたオパールが驚いた顔をしたあとため息つく
「彼女もようなしになったのか。私は『マホロボ』に戻るがタリィー様が来るかも知れない。トーマスの一番弟子だ。」
オパールが帰った後にイサムはある場所に向かった。
かつては『サイエンス』の侵略されていた銀色空間
その建物の一室に女性が座っていた
「イサムさん、『ダークナイト』が来ましたね?ナターシャさんのことでしょ?」
何も行っていないのにわかったらしい
彼女はその場所の過去を知ることが出来る
この場所で起きたことは彼女からきいた
「ナターシャがかつてやつの女で魔法使いをたぶらかしたという話しだったな。」
座っていた敷物から瑠璃は立ち上がる
「彼女には罪はありません。ネオスのあるお方からきいた話しですが。誘いをかけてくる女性の目は漆黒でいざとなると……ナターシャさんだったようです。」
漆黒、おそらく例の闇の魔術師だ。
ナターシャを治療にあたった『癒しの手』のババもナターシャの意識が戻らないのは精神的なものと行っていた。
「これは私がまとめたここで起きたことです。ジークさんなら読めます。」
皮の巻物を渡された。
「その話が事実なら彼女の治療は時間がかかるわ。」
今は戦いで傷ついたものの精神治療にあたっているリアがため息つく。
「イサムさんだから伝えるけど女性の被害者は他にもいるの。みんな動けるようになってからアイリーン様に引き取られたわ。私のほうはサヤにまかせればいいから、出来る限りのことはしてみるわ。」
パタンと銀色のBoxをリアは閉めた。
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