ユーリの決断
柔らかな白い毛にうもれる
『まだ立てないの?』
背中に翼があるペガサスの子供がいう
服をヒョイとくわえて背中にのせる
『あなたは王妃ベガの息子よ。いつでも呼びなさい。母はどこにでもあなたを向かいに行くから。』
目を開けると青色の天井が目に入った
久々に昔の夢を見た
ウニバルゾのペガサスの王ベガに拾われ
ユーリは育った
ペガサスの乳を飲み
強い力をもつ両親の血をひくのに落ちこぼれとよく言われた
母さんがいたら人々を救いために魔力を使ったんだろうな。
産みの母親はウニバルゾの力を守る守人だ
世界を守るために力を使う
『ユーリ、お前は大きな力をもっっている。よく覚えておきなさい大きな力を使うと国が変わる。』
多くのシティーを失った『ネプチューン王国』をみながら父が言った言葉だ。
この地球で人を癒すために時には魔力を使った
国を救うための大きな力は使ったことはない
目を開けるとユーキスが方からかけていた鞄からイロイロ取り出していた。
見かけは小さな鞄だが魔法袋なのでイロイロ入っている。
「これなら魔術じゃないしばれないかな?」
ウーンと言いながら皮袋から葉っぱやら木やらを取り出している。
魔術を使わなければいいか
上着を脱ぐ背中にはいざというときの爆薬の材料がある
「ユーキス、こる使える?」
「おっいい物ある。」
水色の気体は試験管二本の中でゆれている
これがあれば…………
ユーリは懐から工具をだし靴底をきる
一回、ここを離れて様子をみよう
「ユーリ、俺は少し旅にでるよ。」
机の上の物を片しながらユーキスがいう。
「これはユーリに預けとく敵の手に渡したくないしな。」
銀色の布の袋を渡される
「ユーキス、あんまりむちゃしないようにね。」
腕と腕を合わせて額をつける
故郷の挨拶だ
ユーキスが出てからユーリは最上階の秘密の部屋に向かった
「おや、ユーリくんどうしたのかな?」
白髪を一本に縛った男性
今川博士だ
「今川博士、僕はあることをするためにここを抜けます。帰れる補償はありません。」
今川はなにもいわずに椅子からたちあがる
「これを預かっていただきたいのです。こちらは弟が僕の故郷から持ってきました。」
ユーキスから預かった袋をだす。
「君は異世界から来たと行っていたね。異世界から兄弟がきたのかい?」
「ハイ、僕はウニバルゾという世界からきました。そこでは地球と同じ科学技術がありました。この機械で再生出来ます。地球を救うものがあるかも知れません。見てみてください。こちらは僕が保存してきたデータです。」
銀色の箱を渡す。
今川は受けとる。
「君にまた会えると信じてるよ。」
握手を交わして別れた。
潜水艦に乗り込み
新しい靴をはく
靴底から取り出したよごれた白いポシェットを腰につけた
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