策戦そして北へ

メタトロン達は最後の砦に出発した。

ユーキスと合流するためにユーリは『ヘルム』に残っていた。

これがあれば束縛の術をかけられた何人かは味方につけれるかな。

ユーリがウニバルゾから来るときに身につけていた物の中に『龍の墓場』の水があった。

守りように母が持たせてくれたものだが大人数は無理だろう。

ユーキスが持ってきたデータベースを開きながら何人か検討はつけた。

ネオスの王宮にも来たことがあるマスターと呼ばれるネプチューンの魔法使いを取り仕切る人物だ。

ヒグレは戻ってこれるだろうか?

ネプチューンのマスターがこれだけつかまれば母はネプチューンに行っているだろう。

水色の気体は気、人の魂のようなものだ、これはユーリを育てくれたペガサスの王女のものだが。

いざとなればベガ王女を呼ぼう、少なくとも闇の呪縛にかけられた者は救えるだろう。

危険なかけだ、これがなくなればユーリは故郷に帰れなくなるかも知れないのだ。

ヒグレが戻れなければマーズに頼らなければならないがマーズも巨大な闇の魔力に立ち向かえないかも知れない。

ユーキスは空間移動は出来ない。

ユーリも使えないわけではないがウニバルゾに居たときでさえ成功した確率はひくいのだ。

とにかく、『ピース』 のメンバーを探そう……無事だといいが。



「死ぬかと思った。レーザーソードと銃が使えなかったらおだぶつだったよ。」

全身切りきずと火傷だらけでユーキスが戻ってきた。

「まだ敵はこない?」

「いやだめだな。ここも爆破する準備していたからくいとめたけどやつらはここを破壊するぐらいの武器は大量にもっている。ユーリ、魔力は使わないほうがいい『ゴッド』の魔術師が到着してる。とにかく傷の治療だけしてここは破壊しよう。」

ユーキスはボロボロのマントから葉っぱをだして傷口に巻き付ける。

「まあこれで魔力の刃はなんとか防げるかな。」

マントを包帯がわりにしたのでユーキスは服を着ているようになった。

「メタがせんべつに置いていってくれた潜水艦で地下の水流に逃げよう。」

データをインストールしたパッドをバッグにいれる。

ユーキスはひろってきた服を着る。

爆破ボタンをおし二人は地下に走っていった。


わごう音と共に上からコンクリートの固まりが降注だ。

「危機一髪てとこだな。すごいなこれは戦闘がたか。ユーリ使い方はわかるのか?」

「まあね、こんなに立派じゃないけど初期がたなら扱ったことあるならね。ユーキスよりは魔力じゃない戦いの場数はふんでるよ。」

とにかく、カプセルシティの下は早く通過するべきだろう。

「この星にもいくつかパワースポットとかいう魔力が強まるとこがある。そこならヒグレと交信出来るかも知れない。敵に見付かる確率も高いけど魔力が強い場所なら俺とユーリのヘッポコバリアでも何とかなるだろ。」

進路にはセンサーで感知できる敵はいない。

「しかし驚いたなオパールさんがやつらの術にはまるなんて。『ダークナイト』もやられてるってことはネプチューンはやばいな。ルーシアじゃはがたたなくてヒグレが呼び出されてるかもな。」

水流に乗って一度海にでよう。

ガッツンと底があたる。

「なんだ?水がなくなってる、地殻変動で水脈も変わったんだ。」

浮遊モードに切り替える。


「ここの大元、俺達の世界で言えば『ゴッド』と同じような組式それが『サタン』こいつが指導者だ。」

⚪バラとかにでてきそうな金髪の男がパネルに写し出される。

「マーズさんがキリュウとか言ってたな。こいつと双子だとか、まずいなこのシオンてやつのほうは魔術師だよ。ユーキスとクリスタルボールで通信してるときユーリこのシオン見てる。」

メタの話だと地球には魔力は存在しないらしいのでこのシオンは何かしらきっかけで魔力が目覚めたのだろう。

「ユーリのことは割れてる。『サタン』の生捕りリストに乗ってるよ。とにかくヤツが狙いそうな人間には護衛をつけるべきかな。」

リストは莫大だユーリとユーキスだけでは無理だろう。

「まだ『龍の血』が残ってるからとにかく、ネプチューンのマスターの呪縛をとこう。リストに乗ってるのは反組式でもかなりのたけている人物ばかりだからすぐにはつかまらいと思う。ただ、シオンがこちらに来ていたらやっかいだな。」

ネプチューンのマスターを操る術を持っているのだ、魔力をもたない人間はあっというまにやられてしまうだろう。

「やつらは今、北に重点を置いている。とにかく北に行こう。」

警報が点滅している長いはしないほうが良さそうだ。




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