それぞれの出発
ヘルム会議いらいユーリは対策を考えていた。
メタトロンはユーリが地球に来て間もない時から世話になっている恩人だ。
最近、『サタン』の動きが激しくなっているのでメタトロンも気が立っているのだ。
北に送ったマヤの部隊から連絡がないという。
頻繁に連絡はできないほど苦戦させられているのだろう。
「逃げるなら『ピレーネ』しかないということだな。」
ユーキスはどうやら『サタン』に潜り込むのに成功したらしい。
通信機を見てマーズがうなる。
「メタトロンは『サタン』の人形狩りのことは知らないんのか?」
「知ってはいるはず、ただここのとこ潜入も危険で観察を入れるのはやめたってきいた。」
マーズはふむとうなる。
ユーキスも長くは入れないだろう、ただのコンピューターやら機械なら魔力で欺けるが、もしシオンのように魔力を使える人間なら見抜かれてしまうだろう。
「とにかく、どっちに転がってもこの眠っている彼には不有利だ。『龍彗音』(リュケイオン)に僕は行かなきゃならないから。彼も引き受けよう。メタトロンには海に殺して葬ったと伝えればいい。」
マーズがニッと笑う。
「他の地域のみわりに出てみます。集まれないだけで生きている他の同士はいると思いますから。」
次のキマイラが出来上がるまでにはなんとかくいとめなければ。
キマイラならまだ良いかもしれないユーキスが持ってきた情報にでていたアーリアや『ゴッド』の人間が来ていたら魔力を知らない人々に危険すぎる。
エイジのことはマーズに任せ同士を集結させなければ、散らばっていてはユーリとユーキスだけでは立ち向かうのは厳しい。
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