アーリアの攻撃
これが地球?
目の前の赤茶の惑星を見つめアーリアは思う。
アーリアの知っている地球は青く輝く星だ。
「ゼンゼン、美しくないだろ。これがあの瑠璃色のシティの成れの果てさ。」
タツヤがそう言って肩をすくめる。
「面白そうなオモチャならあったからあれをシオン様にささげよう。」
ユーリの力を伝い地球のネットワークに浸入をタツヤは成功した。
そこであるもの存在を知った。それを使うとすべてのものは焼けるそれはタツヤの興味をひいた。
何人か操り人形は送り込んだ、ソロソロ詳しいデータがくるだろう。
タツヤは前方のスクリーンに写し出された地球をみてニヒルと笑う。
こんな目障りな物は壊してしまえこれがないほうが美しい。
ハヤトが送り込んだ部下達は『ヤマト』の森に入り込んだ。
「なんでロボット兵がいるんだろう?」
「ムーのやつらが攻めてきたんじゃないですか。」
木材を取りに出ていたトシとヒロは木の影からみていた。
シャキーン、金属音が森に響き鳥がとんだ。
「まずい気づかれた。とにかく川に逃げようヒロ。」
キューン、発射されたレーザーガンを足もとの大きめの木でよける。
二人は茂みの中を走り続けて危ういところで川に飛びこんだ。
「だめだやつらが追っ手くる。トシさんしんどいけど空洞とおって泉に出ましょう。」
水の中まではおってはこないが川沿いにおってレーザーガンをはなつ。
水の中にバラバラと黒いものがまかれる、それは水柱をあげる。
「うわっいそげ。」
二人は川底近くまでもぐりなが洞穴を目指す。
浮かびあがれば爆発に巻き込まれる。
やがて頭上は静かになった。
二人は川をなでる草に身を隠すように浮かびあがる。
「ロボットじゃないあれは剣士か?」
剣をつるした男達が岸辺にいたこちら側にもいるようだザクザクと土を踏みしめる音がする。
二人は顔をみあわせまた潜った。
目指す洞穴は目の前だその時二人を小型の潜水艦がおってきた。
ドーンという音と同時に洞穴がくずれはじめた二人はかん一発で泉の白い底についた。
「オワッでっかい魚だと思ったら。」
水際にいた少年がビックリする。
「カオス、すぐに村に警告してくれ攻撃がはじまった。」
二人ともあざだらけだ。
少年がとんでいく。
タツヤめまた暴走したか。
目当ての大きな大陸にしか用はなかったがタツヤは島にも目をつけたようだ。
「あそこにはあいつらの家族がいますから生捕りにしとくほうがよいかと。」
生捕りね………
「タツヤ、生きてとらえなさい。生きていればいいわ。」
アリアの言葉にタツヤはニヤッと笑いながら手をあげた。
「人形兵だけでことはたりそうだから他は使わないよ、ハヤトくん。」
タツヤの言葉に顔をしかめる。
「じゃあ遠慮なく使わせていただきます。あいつらを見つけないと、透視が出来なくなるとめんどくさい。」
ユーリのことはまだハヤトも気づいていない。
そしてもう一人のウニバルゾから来てこちらにいる人間のことも。
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