リュウヤの目覚めと………

「ソーダはしばらくこれない、わかった。とにかくエルは残したんだな?」

落ちついた声が聞こえる………この声は魔法司令部のアールグレイの声か?

リュウヤはゆっくりと目を開いた。

体は動かない………

「リュウさん?意識が戻られましたよ。」

リオの声だ………なぜいるんだ?

「リュウヤ、良かった。」

ああこの女性はアカリだ、俺の許嫁の………。

「アカリ?ここは『コア』か?」

かすれてはいるがなんとか声はでた。

「まだ完璧に回復はなさっていませんのでカプセル治療をつづけます。」

このとくちょうてきなドラ声は、医療部のイサム先生………

「リュウヤ、赤ちゃんできたのよ。これでザイム一族の純水な血筋は守られたわ。」

純水………またこだわるのか。

子供そうか、早く回復しなければリアやアマン達が苦戦しているだろうし。

体がもちあげられマスクをつけられカプセルの中に入ったのがわかった。

俺はまだ死ぬわけにはいかない………。


リアは静かに画面にでている線を見つめながら力をそこに注いでいた

アマンとテツの限界がソロソロ来るだろう

「リア、あなたはどう思う?」

静かに祈りに入っていたアカリがリアに話かける。

「一族、以外は信頼できない気持ちはわかるわ。私だって母を裏切りでやつらにさらわれたから。でもね今は力をあわせなきゃいけないときじゃない?」

「ごめんなさい。感情をぶつけすぎたわね。」

仲間達に降りかかる災難、自分が今は力を使えない不満がアカリを変えていることはリアもわかっている。

「『コア』のことは、リュウヤが目覚めるまでは私とジークに任せて。癒しはリュウヤちゃんに任せてちょうだい。ジークもリオちゃんも私達と同じ被害者よ。あと『風の民』の人達のことを悪くいわないで。彼らの情報があるから対策はねれるんだから。」

リアの言葉にアカリが泣き出す。

「悔しいのよ、私だって祈りの力があるのになんであの子なの?」

「今はがまんしてちょうだい。あなたの不安定な心じゃリィー様もお力をかしてくださらないわ。気づいてるんでしょ?貴方の祈りの力は弱くなっている。」

言ってしまってリアはしまったと思う

「わかった、私はしばらく地下にこもるわ。」

足音を響かせアカリは部屋からでていった。

アカリが出ていくとすみにいたリオがカプセルのそばによる。

小さく何かをつぶやいている風もないのに髪がゆれ耳に着けている飾すずがシャランとなった。

問題やまずみね、私達じゃどうにもならないわ。

研究者達はジークに任せたほうがいいだろう。

魔法司令部のほうはアッサムがさらわれたのでリアが取り仕切るしかない。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る