▫アッサムの計画

きついな………俺にはむりだ。

チカチカと四角い画面ばかりの空間でアマンは必死になって大量の力と耐えていた。

各部署へのエネルギーをテツに任せていてもきついジークをたよればいいのだが仲間がさらわれるじたいでアカリが神経質になっている上に研究チームのエネルギーが大事だろとジーク自身も協力的とはいえない。

「アマン様、お話があります。力を一時的にといてもだいじょうぶです。ソーダがきております。」

カエデから伝言がはいりやがて銀色の髪の少年が現れる。

「タイミリミットになったらすぐに連絡をするんだぞ。」

まだここにきて日が浅い少年に一時あづけてアマンは電脳空間からでた。

ソーダは密偵だ、限られたものしか知らないが、彼は第一王子ヨーキィーが一番信頼おいているのだ。

今、ネプチューン王国はあちらこちらで争いが発生している大きくなれば王女みずから裁きをするが小さなものは裁くのが難しい、この『サイエンスシティ』の問題も小さなものにすぎないようだ。

カプセルからでて固まった体をほぐしてからソーダの待つ部屋に向かう。

画像だらけの部屋からもどると機械音がやたら耳につく。


ソーダが待つ部屋は内密の話ができるように会えて電波は遮断し機械がないようにしている。

水の補給が乏しいからだろう、前は水の流れる音がしていた空間は静かで、緑の蔦達はそよりともせず生えていた。

その広間の机の前に毛皮で出来た衣服をまとった少年が膝間付いていた。

「ソーダ待たせたな。」

アマンが声をかけると少年は顔をあげる。

「おいそがしいとこ失礼します。お伝えしたいことが三点ほどございます。」

姿勢をくずさないソーダだ。

「ソーダ、イスに座りなさい。ここのとこ力を注ぎぱなしだから私も疲れた。」

角の台から果物をとる。

たまに来るソーダの仲間がくれたものだ、魔力を高めるらしい。

紫色のいちじくのような果物をかじる独特なツルリとした食感と甘さが口の中に広がる。

さらにグラスを用意しリラの酒を注ぐ。

「ありがとうございます。」

出されたグラスを両手であげる。

「ソーダ自ら来るということは内密な話だな。上の連中になにか動きでもあったのか?」

「はい、一つめというのはもうやつは約束をまもるきもないということです。 やつのとこに潜伏している仲間によると地下侵略の計画を続行中ということです。二つ目は、リュウヤさんの脱出をする手はずは整えましたが、リュウヤさんは残られました。リアという少女に記憶をお預けになられました。彼女は今は我々の基地で保護しています。三つ目、これはアッサムさんからの伝言です。魔法指令部は『コア』に合流すると。アッサムさんは現在やつに捕らわれていることになっていますが、彼の戦略です。内部に魔力を使いものがいるならそれを探らなければというのがアッサムさんの考えのようです。」

アッサムは魔術師の賢人と呼ばれるクラスだった魔法使いだ、あっさりつかまっのはアッサムの考えだったようだ。

「魔法指令部がきてくれるなら助かるあそこには技術者達がいたはずだ。実は今、アカリさんが妊娠して力を使える人間がかぎられてるんだ。」

システムもやり直すほどの技術者はいないのが現状なのだ。

「ソロソロ俺もこれなくなるかも知れません。どうやらシオンのやつ魔術を使えるようなのです。」

それは大問題だ、『コア』に武力はあるが魔法となればサスガに戦えない。

「ヨーキィー様に応援頼みたいが難しいだろうな。資源もつきかけているし苦しいな。」

アマンはタメ息つく。

人を殺すことに力を使いたくないが考えなくてはならないだろう。

とにかく危険を承知で魔法指令部がきた時点で戦いを考えなくてはならないだろう。

もう限界だな………。

いざとなればテツと力を会わせて戦えない者は守るしかないな。




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