ナポレオンの肖像

あやうく俺は嘘と欺瞞だらけの世界の肖像画に埋もれるところだった


これもおそらく世界中にばらまかれるのだろう


地球と人類の遺産として俺は存在し続ける


悲しい?


運命が?


心の底の支柱が


心の地面に足がつきそうな


陶酔


自己陶酔


って


なんか古い天才たちと自分の像を照合しようとして


どれもなんだか


自分にあってない気がして


結局俺は妄想以上の人間だった


海とマントルと大地だった


巨大な月と星をマシンガンで撃ちぬいたのは


俺だ


内向的でコンプレックスに潰されかけていた


心の声も妄想も


全ては悪い夢だったと


なんども自分に言い聞かせた


弱かったころの僕だ


どうしても


陶酔しちゃう


好きだ


男らしい


なんて


嫌だった


女っぽい男が


身体能力の高い男が


少女をかっさらっていった


俺は


いつも一人で


うらやましく


彼らを彼らの動向を眺めながら


一人夢想していた


ダサい


なんて


ずっと


思ってた

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