第4話

 今より何百年前の事であろうか。

少年は二人の少女と対峙していた。

何かに激昂した様子の少年は、今にも少女二人に矢を射掛けようとしている。

「退いてください。退かないなら・・・さんと言えど容赦はしませんよ?」

相手の名前を呼んだ様子だが、何故かその声は聞き取れない。

冷徹。冷酷。

怒りの感情で動いていながらも、冷めた瞳で相手を見つめる少年を評するにはそんな言葉が似合った。

「退く気はない。例えお前を斬ってでも、止めるぞ。」

少年と対峙していた二人の少女のうち、刀を携えた少女が動いた。

斬ってでも止める。

その一言がただの脅しでは無いかの様に、居合の構えを取っている。

「なんで・・・なんで貴方達は人の側の味方をするんですか!?ただ生きていた。それだけの自分たちの里を襲ったこいつらを!!」

叫んだ少年の口元から冷気が零れだす。

その様子を見た少女ははっとした。

「止めるしかないのか。できればお前を傷つけたくはなかったのだけど・・・許せよ!」

刀を構えていた少女が駆けた。

懐に飛び込まれた少年は手も足も出せなかった。

駆けながら少女は構えていた刀を逆向きにしていた。

繰り出された刃は決して相手を殺める為のものではなかった。

それでも、この少年を止めるには十分だった。

少女はすぐさま、少年の周囲に結界を施し、少年を封じてしまった。

この少年を止めるにはそれしかなかったから。

「例え人間が許されない存在だとしてもな、殺めてしまっては何も解決になりはしないのだ。」


それは、何かの切っ掛けで失われたもの

それは、自らの歴史の証明となるもの

失われた古の「記憶」を、今読み解く時

新たな物語が動き出す


その日、御剣市は記録的な寒波に見舞われた。

7年前よりこの地で雪の降らない日は無くなってしまった。

常冬。

それが、この日の本の国に妖を封じ込める為の結界の代償・・・或いは証だろうか。

冬京、かつての東京を中心とした、日の本全土を覆い尽くす結界。

国内外の妖の流出を留める為の、四季をも歪める程の強力な結界。

しかし、この結界の中で降る雪は奪うだけの物ではなく、恵みをもたらすものだった。

この極寒の地でなお咲き誇る草花。

死ではなく、生を与える優しい雪。

春を迎える事の無くなってしまった、この日の本への、神のせめてもの温情なのだろうか。


 時は前日までさかのぼる。

「力」を感情のままに放った雪人はその場に倒れた。

慌てた玲奈は急いで雪人を抱え起こす。

そこで玲奈は雪人のある異変に気付いた。

「っつ!?」

何かを感じて抱え起こしたその体を離してしまう。

その様子を見て神無が駆け寄る。

「どうしたん?玲奈?それにその手?」

「先の力の開放、それに今身体に触れて確信しました。どうやら目覚めてしまったようです。今雪人の身体は、人が手で触れられない程冷たくなっています。抱えて運ぶのは無理でしょう。」

そのやりとりを聞いていたかなが心配そうにしている。

「冷たくって、まさか死んで・・・?」

「いや、人が触れられない程だ、そうではない。それに目覚めたと言ったろう。」

「じゃあ、まさか?」

かなよりも状況を知っていた悠が口を挟む。

「ああ、妖・・・雪女としての力が目覚めてしまったのだ。」


 それから数時間を経て御剣神宮。

手で触れられない程に冷たくなった雪人を術で転移させ、その居室へと運んだ。

「じゃあ、やはり例の鬼の一言が?」

突然の力の開放からの覚醒、その切っ掛けは雪人を捕えた鬼の仕業ではないのか。

そう議論が交わされていたが

「いや、そうじゃない。これまで・・・と言ってもまだ二度しか遭遇してないが、妖退治の際に僅かながらその気を集めていたのだろう。私にも責任があるんだがな。」

「そんなことをすれば!」

「あぁ、勿論こうなる事も想定はしていた。だがある程度こちらでそれを操作するつもりでいたのだが。」

時が来たら適切に指導し、力を適切に使わせるつもりだった。

そして雪人には、失った記憶の手がかりだ、と言って妖気を集めさせたのだと言う。

「そもそも、雪人君はなんで記憶を失ったりしてたんだ?確か封印してたんだっけ?俺や姉貴は封印される前には会ってないんだよ。」

瑠璃と雨音、二人とも事情を知らないと言った様子だ。


 「そうだな、話すと少し長くなるのだが」

玲奈はまずそう断って、自分の知っていること

自分と神無が雪人にしたことを語り始めた。

「今から300年前の話になるんだが。」

と言いながら玲奈は一本の巻物を取り出した。

表題には「人妖争乱」と書かれていた。

300年前。

まず、今雪人の実の年齢は317歳である事を告げた。

当時、今の雪人の外見通り本当に17歳であったころの事。

人界と隔離された、妖だけの住まう里があったのだと言う。

そこで雪人と玲奈、神無の姉妹は出会った。

「当時私と姉上は私が100で、姉上が200、まぁ妖にとって年齢なんて取るに足らない事なんだがそれでも外見は今と変わらないからな、本当の兄弟の様によく遊んだ仲ってわけだ。」

背格好はほぼ一緒なのだが、雪人は何となくこの二人の方がしっかりしているのでこの二人を実の姉の様に慕った。

何処へ行くにも三人一緒だった。

「そんな風にただ毎日を過ごせればよかった。一時の退屈を凌げればよかった。ただそれでよかったのだが。」

ある日のことである。

偶然、人界の山からこの妖の里へと人が迷い込んでしまったのだ。

その人間は、妖の里に暮らす妖達を見て恐れ慄いてしまったと言う。

そこである妖はその人間にこう声を掛けた。

「そこのニンゲンさん、私たちは悪い妖怪ではないからあなたをどうしてくれようと言うことは無い、怖がらないで話を聞かせておくれ」と

人間は、聞けば山登りに来ていて、その途中連れの者とはぐれてしまったと言う。

それがどういう訳か気が付けばこんなところに居たと言う。

事情を聞いた妖は、この人間を自らの家に招き、一宿一飯のもてなしをし、山から出る術を教え帰したと言う。

里から帰った人間は、心配して自分を探していた仲間達にそのことを話したのだ。

「ここで、その人間と妖双方が幸せに暮らしましたとさ。で終われば良かったんだがなぁ。」

そう、その事が噂となるとやがてその噂は悪い方に広がってしまった。

「山奥に妖怪の里があった。」

「山に入ったら妖怪に化かされて里にたどり着いた」

「山に入ると迷って妖怪の里へ行ってしまう。」

「山には悪い妖怪が住んでいるに違いない。」

これを聞いた当時の退治屋がこぞって山へと入り、隔離されていた人界と妖怪の里との門を見つけてしまう。

「我々妖怪ってのは基本的に病気やなんかで死んでしまったり、また寿命ってものもそうそう無いんだが、調伏の術の類を受けてしまうと死んでしまう様なものだからな。そうなってしまったらあとは分かるだろう?」

この駆けつけてきた退治屋と言うのが名ばかりの退治屋で、調伏の術こそ身に着けては居るものの、妖、その他怪異は全てが悪と決めつけるタイプの者達だったそうだ。

「妖怪にも善い者が居る。寧ろ害意のあるモノなんてごく少数。そんなことウチの学生ならだれでも知ってる事なんだが、当時は術を知っていて名乗りさえすれば退治屋だったからなぁ。知識なんて二の次だったのさ。」

「退治」とは名ばかりの虐殺行為が行われた。

力の無い妖はたちまち退治屋達によって「退治」されてしまった。

そんな退治屋達でも「退治」できなかったのが力のある妖怪、或いは半分が人である半妖

力もあり半妖であった玲奈、神無、雪人の3人はその状況の中生き延びたのだが、昨日まで平穏に暮らしていた里の有様を見て激昂した。

名ばかりの退治屋を追い返すにはそれだけで十分だった。

「私も姉上も、それは怒ったさ。だがな、私たち以上に人を許せなかったのが雪人なんだ。」

雪人は、家族を目の前で失った。

そして、その事で人間を心底憎んだ。

退治屋達が帰っていくのを見て、これを追撃しようとすると玲奈達が阻んだ。

「退いてください。退かないなら玲奈さんと言えど容赦はしませんよ?」

冷徹。冷酷。

怒りの感情で動いていながらも、冷めた瞳で相手を見つめる雪人を評するにはそんな言葉が似合った。

「退く気はない。例えお前を斬ってでも、止めるぞ。」

雪人と対峙していた、玲奈が刀に手を掛ける。

斬ってでも止める

その一言がただの脅しでは無いかの様に、居合の構えを取っている。

「なんで・・・なんで貴方達は人の側の味方をするんですか!?ただ生きていた。それだけの自分たちの里を襲ったこいつらを!!」

叫んだ雪人の口元から冷気が零れだす。

その様子を見た玲奈ははっとした。

「止めるしかないのか。できればお前を傷つけたくはなかったのだけど・・・許せよ!」

刀を構えていた玲奈が駆けた。

懐に飛び込まれた雪人は手も足も出せなかった。

駆けながら玲奈は構えていた刀を逆向きにしていた。

繰り出された刃は決して相手を殺める為のものではなかった。

それでも、雪人を止めるには十分だった。

玲奈はすぐさま、雪人の周囲に結界を施し、雪人を封じてしまった。

雪人を止めるにはそれしかなかったから。

「例え人間が許されない存在だとしてもな、殺めてしまっては何も解決になりはしないのだ。」

そこまでを語り終えて玲奈は巻物を丸め始める。

「これが、300年前にあった出来事だ。」

話を聞いていた者は、皆茫然としていた。

雪人と、高杉姉妹の壮絶な過去。

そして、今このときを生きている雪人

本性を知っていたとは言え、事の詳細については知らなかった4人は、ただずっと立ち尽くしていた。

そこへ、慶蔵がやってくる。

「姫様、お連れ様が目を醒まされた様です。如何なさいますか?」

その知らせを聞き、皆安堵する中玲奈は頭を抱えていた。

慶蔵の言っても直らぬその癖について。

「あぁ、分かった。それと姫様は・・・いやその事はいい。今はあちらの姫様に付いて差し上げろ」

「あちらの?あぁ、そうで御座いましたね。承知致しました。」

そう言って慶蔵はすぐに消えてしまう。

「今のって、雪人君の事だろう?姫様ってどういう事なんだ?」

雪人の吉報に安心したのか、瑠璃がそれまで噤んでいた口を開いた。

「雪人の母は雪女の女王でな、世が世ならその世継ぎ、姫君になるべき立場だったんだ。だからあの状態の雪人の事を「姫」と呼んでるんだ。」

その時の事である。

雪人の寝所から破砕音が響き渡る。

その音を察知した玲奈が真っ先に動き、口を開く。

「何事だ!?」

問われた慶蔵が申し訳なさそうに応える。

「はっ、姫様の仰せの通り、こちらへ来ましたところ、かの姫君に妖力を放たれた次第に御座います。」

「慶蔵が気に障る様な事をするとも思えん。大方解放したばかりの力が暴走したのだろう。怪我は無いか?下がっていて良いぞ。」

「申し訳ありませぬ」

そう言い置いて慶蔵が離れた地点に新たな妖力・・・氷柱が飛んでくる。

それをすんでのところで両断する。

「雪人!落ち着け!抑えろとは言わない、放つなら狙って放て!」

声を掛けた玲奈の元に氷柱が飛んでくる

それを先と同じ様に斬る。

「玲奈さん!?狙えって言われても、当ててしまうかも知れないんですよ!?」

玲奈の声が届いたのか、雪人が応えた。

「大丈夫だ、私の事は良いから抑えていた力を解き放ってしまえ!制御は狙いだけ考えろ!」

(とは言え、段々数が増えてきているな。いつまでも無事では済まないぞ?)

雪人を安心させようと見栄を張ったものの、解放された力により生み出される氷柱は徐々にその数を増やしている。

いくら玲奈が剣をうまく扱えるとは言え、その数は一人で捌ききる事が困難な量に達しようとしている。

一つ二つ食らったところで問題は無いだろうが、傷つけた事を知れば雪人を悲しませてしまうかも知れない。

意地でも全て捌ききらなくては、そう決意した玲奈の前に一人の女性が飛び込んできた。

「なっ!?」

「刀じゃ捌ききれないだろ?あたいに任せて、姫は下がってな!」

聞き覚えのある声、そして自身に掛けられたその言葉に玲奈は自らの前に飛び込んだ女性を呼ぶ。

「睦月様!?」

睦月、そう呼ばれた女性が玲奈の方を向いて言う。

「だから、様付けはよせっていつも言ってるだろう?姫のが偉いんだから。」

「それを言ったら貴方だって・・・」

「良いから下がってな!」

玲奈を後方へ退かせ、睦月は大きく息を吸った。

「刀じゃ無理だけど、あたいなら一息さね。」

そう呟いた彼女の口元からは、炎が漏れ出ていた。

玲奈を、そして今睦月を襲おうとしている氷柱、これを全て無傷で捌く術を彼女は持っていた。

雄叫びの様な声と共に、睦月の口からは炎が吐き出されていた。

そして、その炎によりすべての氷柱は溶け、水となって滴る事も無く蒸発した。

「ま、ざっとこんなもんかね。」

一連の騒ぎを聞きつけて、残りの者達もやってくる。

今まで抑えこんで居た力を全て出し切り落ち着きを取り戻す雪人。

これまで別に行動をしていた睦月の帰参。

それらの説明が玲奈と神無ら高杉姉妹により語られた。

「それにしても驚いたな、名前だけは聞いていたけど最後の一人がまさか龍神様だなんてな。」

最初に口を開いたのは瑠璃だった。

「それよりも僕はお二方が本当に狐と狼だった事に驚きましたよ。」

全てを知った雪人が言う。

「最近は私や悠君みたいに世間的に認められてる半妖や妖も増えてきましたからね」

「かなちゃんはその容姿もあるからね。僕の方も天狗だけど」

この中で比較的若年である二人がそれぞれ好き好きの意見を述べる。

「瑠璃って言ったっけ?こうして会うのは初めてだけど、一つ誤解があるから言っておくよ?あたいは龍神なんかじゃない、ただの龍だよ。それにこの中で一番長く生きてるかもしれないけど、一番偉いのは姫様だからね。」

「睦月様も慶蔵もいくら私が言っても姫って呼ぶのはやめてくれないのだな。」

「それはお互い様だろ?姫様。」

年上だから、位が上だからと遠慮する様子の無い二人。

人がやたらと意識したがるそれは、妖にとっては何ら意味の無いものなのかもしれない。

「それで?雪人、記憶は戻ったのか?」

封印し、人として生きている間に忘れていた妖としての記憶と力。

封印を解かれ、更に力をも解き放った今の雪人には妖としての記憶が戻る筈だった。

「一点だけ、分からない事があるんです。僕が激昂していた理由です。確かに家族を目の前で失った筈なんですが不自然なんですよ。」

「不自然?」

「えぇ、確かに見たはずなのに思い出せないんです。でも確かに僕はあの時それを理由に激昂していた筈なんです。おかしいですよね。」

「そりゃそうだよ、お前はそんな光景見てない筈だもの。」

不意に聞きなれない声が聞こえてくる。

「誰だ!?」

突然の来訪者に警戒する一同。

だが、一同の中で雪人だけはその正体を知っていた。

「兄…上?」

「兄か、俺もお前と同じだから姉でもあるんだけどな。まあどっちでもいいや。」

長く伸びた銀色の髪を掻き上げながら、その人物は言った。

「そう構えんなよ。今日は挨拶で来ただけだから。俺は雪薙。雪人の兄・・・いや姉か?まぁどっちでもいいや。俺も雪人と一緒で人の時は男だけど、妖の時は女って言う半妖だよ。」

今すぐ事を起こそうと言う訳ではない。

そう宣言してはいるものの、雪人の兄と言う以外不審なこの人物は、警戒すべき相手でしかなかった。

「ついでに面白い事を教えてやるよ。あの時お前をそそのかしたのは俺だよ。」

「なんで、そんなことを?」

自らの激昂の理由が実の兄弟である事実を知って震える雪人。

その雪人を嘲笑うかの様に雪薙はこう放つ。

「お前が邪魔だったからだよ。お姫さま?」

「!?」

「順当に行けば俺が王位を継ぐ筈だったのに、それをお前に盗られたんだ。実の弟・・・妹?あぁ、面倒くさいな。とにかく許せなかったんだよ。」

血の繋がった親族を、不快なモノを見る様な目つき。

「貴様、それだけの理由で雪人をそそのかしたと言うのか!?」

「あぁ、そうだよ?けど俺は直接手を出しちゃいない。封じたのはあんたじゃないか?違うか?」

「ぐっ」

「封じるなんて温い方法じゃなくて滅してくれたら有難かったんだけどなー。」

「貴様!」

激昂した玲奈が、雪薙に斬りかかる。

「っと、危ない危ない。それじゃあね。こちらから会いに来ることは無いだろうけど、そちらはただでは済ませてくれないんだろう?じゃあ見つけてごらんよ?」

言うだけ言うと、霧を生み、その向こうへと消えて行った。

「兄上・・・」

自らへの恨み、そしてあの事件での本当の切っ掛けを告げられ消沈する雪人。

そこへ高杉家の影、慶蔵が姿を現した。

「姫様。かの者の行方、掴みましてございまする。」

「分かった。良くやってくれた。」

「いいえ、此処へ忍び込んだ者をそのまま行かせるのは、某の信念が許しませんでしたので。」

そう言い置いて、また何処かへと去っていく。

「聞いたな?雪人。ヤツを追う術は整っている。後はお前の心一つだが?」

玲奈が雪人に問う。

「どうすることが正解かは分かりません、でももう一度会わないと駄目な気がします。追いましょう、兄を・・・いえ雪薙を!」

「皆聞いたな!今ここに集いし8人の退魔師。ただ一人を追う為には大げさかも知れぬが妖に人の常識を当てはめてはならぬ。こちらが多勢とは言え油断は出来ぬ。いざ出陣!」

「応!」


それは、何かの切っ掛けで失われたもの

それは、自らの歴史の証明となるもの

失われた古の「記憶」を、今読み解く時

新たな物語が動き出す



 人界から遙か遠くの天上。

そこに二柱の神の姿があった。

「あの二人が接触した様だね。」

そう呟く男神の手元には、人界の様子を映し出す水晶。

「では全ての役者が揃ったと言う事ですの?」

そう問うたのは男神に寄りそう姫神。

「そうだよ、始めるなら「今」だろうね」

男神が応える

「貴方様の作りだした結界の中で、この先人の子らが生きながらえるかの試練の時、ですわね。」

「君の子達なら乗り越えてくれると思うけど、弥生様。」

「私の子達ならきっと乗り越えてくれますわ、弥那津鬼みなつき様」

 

 それは、外から課せられるモノ

 それは、自らに課すモノ

 神の与えたもうた、乗り越えるべき「試練」の時

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る