第24話採掘な俺
採掘について考えてみよう。
現在、採掘可能なモノは、
・黒曜石
・湯の花(明礬)
・粘土
・謎の灰白色の石
黒曜石は鏃やナイフ、斧なんかに使っている。
鹿の大腿骨を細工し大ぶりに割った黒曜石の片側を尖らし組むと斧になる。
ナイフも皮を鞣すときに重宝する。
鉄のナイフの方が作業性は高いのだが、直ぐに鈍ってくる。黒曜石ナイフの大きさを変え何種類か作り、持ち替えて使う。
湯の花は防虫剤や当然風呂に入れたりする。
気候のせいか一年中蚊がいる。雨季なんて真っ黒になるぐらいいる。
ある日、こするとレモンみたいな匂いがする草が生えていたので料理に使えるかもと持ち帰って置いておいたら蚊が近寄って来なかったので、防虫効果があるのかもと思ったのね。
でも、単体で体に塗るとヒリヒリしたいたいのよ。
湯の花とレモン草?の絞り汁を混ぜあわせ周りに撒いたり体に擦り込むと蚊が寄ってこない。
それと風呂。
小川の5mぐらい離して人がすっぽり入る浅い穴を掘る。あまり近かったりすると地下水位が高過ぎるからね。
底と側面に粘土を塗りつけ、岩と砂利を貼っていく。十分に乾いたら出来上り。
給水は竹で作った水道管。小川から引いている。ちなみに、飲料用の水道管も引いてある。小川の源流がそれほど遠くない場所にあったのでそこから竹管を伸ばして家の横に引いてある。
入浴するときには焚火で温めた石を放り込む。明礬をちょっと入れるとさっぱりして気持ちいい。防臭効果も高い。
まあぶっちゃけ風呂に入らなくてもこれだけ暑い気候だから川でちゃぷちゃぷしてれば満足だったりするんだけど。
粘土は風呂にも使うが日干し煉瓦にも使う。
木で枠を作って藁を混ぜ込んだ粘土を打ち込み待つこと一週間。これを使って窯らしきものを鋭意製作中。
そして、謎の灰白色の鉱物。
珪石と思ったけど違うみたい。薄く削げないので白雲母石でもない。
で、たまたま悩んでる時にその辺に生っている柑橘系の果実を片手に食べてたのよ。メッチャ酸っぱいんだけどね。そしたらその果汁がかかった時にシュワシュワ~と泡が出たのね。
それで分かっちゃったのよ。文系侮るなよ。化学式なんて分からなくても30数年間一人暮らししていれば掃除も手慣れたもんよ。これはね。重曹とクエン酸を混ぜて掃除をするときによく見た光景だね。
つまり、柑橘系の果実はクエン酸。反応したってことは重曹ってことじゃね。
重曹はアルカリ性ってことだよね。
これはあれだよあれ。あれを試してみましょうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます