第21話くだす俺
ごめん。最初に謝っておきます。
お食事中のかたはご遠慮ください。
寝込んでます。
食中りです。
原因は恐らくヤツであります。
そう5日目に差し掛かった肉であります。
尾籠な話で恐縮だが、俺は文明の爛熟期の現代に生まれたニッポン人としてはやはりトイレには拘りたい。だがこの環境では当然無理。
その辺にホイホイすると川の汚染につながるし、臭いし、自分で自分の落し物を踏んでしまう危険性が高い。
よって肥溜め。土で盛り上げた小さい衝立を建てたところから竹で配管を組んで肥溜めに繋げる。これだけでもだいぶ違う。俺はこれをトイレと称しているがね。
でもね。今回の食中りはやばいね。トイレまで辿りつけないね。
人間腹が痛いと力はでない。そこでベッドで寝てるんだけど。ちょっと力むと実と言わず水分状のものが俺の菊門を通過していくんだよね。
やばい!
と思ってトイレに走るんだけど家をでる前に力尽る。
家の中は糞便臭いよ。
まあこういったこともあるよね。
今までラッキーだったんだよ。
あの肉に付着した腐敗菌が俺の体を蝕んでいるんだろう。
早く腐敗菌が体から出て行かないかな。
腐敗菌が乳酸菌に変わったらスゲー健康体になれんのにな。
その時。
俺の脳裏に真言が現れた。
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