風と気持ちと遠い空

 久しぶりの気持ちの良い空

 久しぶりの気持ちの良い風

 久しぶりの気持ちの良い気分


 サドルを握って

 ペダルをこいで

 自然に鼻歌こぼれてく


 ずうっと続く青空の果てまで

 何処までもどこまでも駆けて行こう

 自分の力の限りの速さで駆けて行こう


 どうしてだろう 目に映る全て眩しい

 何の予定も入っていない真っ白な一日

 空っぽの心に満ちて行く喩えようのない何か


 山道坂道越えていく

 道端の声援受け取って

 ここを越えたら海が待っている


 どこまでも軽い心は

 重い身体を置き去りに飛んでった

 目に見える一番遠い所にまで


 潮風どこから旅してきたの

 僕に遠い国の話を聞かせておくれ

 知らない国にまでなんて辿り着けはしないけど

 この自転車でずっとずっと追いかけていこう


 記憶頼りの間違いだらけの歌を口ずさむ

 何も考えず風ばかり追いかけていたあの頃のように

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