虚空を満たす

 静かで落ち着いた窓の外の夜

 時間がゆっくりゆっくり降りてくる

 歌詞カードの写真集眺めてる


 遠く遠く見つめる眼差しは そう

 厚い厚い雲の連なる世界の果てを向いている

 プラスティックの奏でるうたよ

 どうかそこまで連れてって


 星一つない淋しい真っ暗な空に

 本当は何一つ忘れてしまいたいのに

 明日の事ばかり考えてしまうのです


 見慣れない現実はちょっとやそっとじゃ訪れない

 目が覚めたらまた当たり前のみそしるの朝

 フルートの似合う景色とは違うよね


 今日はずっとパジャマのままで

 いつの間にかパジャマの似合う時間で

 お気に入りのうた もう何度目だろう


 光を失った窓の外

 光で塗りつぶされた部屋の中

 何もしない

 何もしたくない


 静寂の中を無邪気に泳ぐ音符たち

 そしてやり残した色々な何か

 さて、もうそろそろ眠ろうか

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