break down
要ちゃんの耳をかぷっと噛むと締め付けがきつくなる。
「あ、ん、んん」
「う、ん...」
多分本人は自覚無いだろうけど腰振っててすごいエロい。
「あっ...やば...」
出す寸前で引き抜いて体液を吐き出す。ゴムしてないことに気が付いてよかった。脚に力が入らないみたいで崩れそうな要ちゃんを支える。
「う...」
「大丈夫?ちょっと強くしすぎたね」
要ちゃんを抱き上げてベッドに寝かすとぼおっとしたような表情をしながら俺を見る。
「き、気持ちかった」
「そっか、それならよかった」
思いっきり突いたから痛くてもう嫌になっちゃうか心配したからそれを聞くとすごく安心する。
「お風呂どうする?」
「明日入れて」
また一緒に入ってくれるんだ。
てことはまだ俺は要ちゃんの傍にいられるんだ。こういう小さな約束がすごく嬉しいけどいつか要ちゃんに好きな人ができたり姉さんと親友でい続けることになったとしても複雑だからいつかは離れなきゃだめだっていう思いにもなっちゃう。
「明日も俺、泊まっていいの?」
「うん」
「...いつまで俺は一緒にいていいの?」
「優希がいいならずっとだよ」
姉さんが要ちゃんを好きってことを要ちゃんは知らない。それで俺と姉さんが喧嘩してるってことも知らない。
「そっか...」
ずっと居れればいいのにね、悲しい顔を見られたくないから要ちゃんを抱きしめる。
「おやすみ要ちゃん」
「うん、おやすみ」
次の日の朝、ついにその時が来てしまった。
姉さんからのLINEで、今日要ちゃんと会って告白することを伝えられた。それで、その告白を邪魔するなら好きにしていいってことも。
もちろん邪魔をする気はない。要ちゃんは姉さんからは久しぶりに遊びたいって理由になってて要ちゃんも違和感を感じないで支度して出ていった。
これでやっと終わる。終われる。
一方的に好きでいるのも、好きな人に笑ってもらって自分がもっと幸せになるのも、本当に好きな人を抱くのに罪悪感を感じることも、幸せな時にいつか終わるんだって思ってしまうことも。
これで俺と姉さんと要ちゃんの関係は完全に壊れる。
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