心地よさ




「え...」

要ちゃんは顔を真っ赤にしながら今にも泣きそうな顔してる。

今までこんな反応されたことなかったなぁ。

怖いのかな、可愛い。あ、だめだ。できない。


「...なんでもない、聞かなかったことにして」

そうだ、要ちゃんは今まで遊んできた女の子達と違って汚れてない。なにより要ちゃんとの関係が壊れるのは嫌だ。

「ごめんね要ちゃん、...その代わり、隣で寝てもいい?」

怖がらせといて何言ってるんだろ。

しばらく考えた後に要ちゃん小さく頷いてくれた。そのまま抱き上げてベッドに降ろしてあげると自分もベッドに入って俺に背中を向けてくる要ちゃんに謝る。

「...要ちゃん、さっきはごめんなさい。俺のこと嫌いになったんならもう泊まりにとかこないし一緒に寝るのも嫌なら帰るから」

「.....」

無言だけどこっち向いてくれた。

「傍においで、温かいよ」

なるべく顔を見せないように要ちゃんは俺の胸元に頭を預ける。

「...途中でやめたのは、私が女の子らしくないからか?...魅力がないからか?」

「違うよ、要ちゃんは姉さんの友達で俺のもう1人のお姉さんみたいな存在だから...ちょっとよくないこと考えたけど大切だから壊したくないんだ」

「...そうか」

要ちゃんの返事は短かったけどすごい安心してるみたいだった。

「...私、こうやって誰かに抱きしめられながら寝るの初めてかも」

「ほんと?」

「あぁ、...すごく落ち着く」


しばらくしてから要ちゃんは寝息を立てはじめた。寝顔可愛い。なんか結局要ちゃんには負けちゃうなぁ。













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