第4話 NO BULLY NO BURIBURI

純一とセンズリ道を一緒に極めるはずだったボンザ・ボゴ蝋は、火薬を使ったやばいオナニーのし過ぎで爆死した、家もろとも。


友人を失った純一だったが、何故かいつもより元気だった。実のところ、純一は集合恐怖症で、ボンザ・ボゴ蝋の蓮のようなニキビ面を見るだけでずいぶんと背筋がぞくぞくしてしまっていたのだ。ようやくあいつの汚い顔を見ずに済むと思うと、清々すると思っているみたいだ。


あまりの嬉しさに、額にマジックライトペンで"ボンザ・ボゴ蝋のツラをもう見ずにすむのでこの上ないくらい嬉しい"と描いているくらいだ。


しかしそれで、また退屈な日常を過ごす事になった純一は、何か暇つぶしを見つけようと必死だった。それはもう色んなことをして暇をつぶそうとしていたけれども、どれもすぐに終わってしまうので結局また退屈に悩まされていた。

隣町のデンタタ高校の女番長、マン歯(ば)クリ子に交尾決闘を申し込んでみたりもしたが、クリ子の自慢のマンコの歯は純一のオルハリコンよりも硬い怒張マラにかなうわけもなく、バリバリに折れてしまった。悔しくて悔しくてたまらなくなったクリ子は憤死して爆発した。


その後もありとあらゆる高校の番長に喧嘩を売りに行っては簡単に勝ってしまうし、対戦相手は憤死して爆発してしまうので、もう純一は決闘は面白い暇つぶしになりえないということを悟った。


もう喧嘩からは足を洗い、なにか善行をしようと思い始めた純一は、ためしに虐められっ子を助けてやることにした。


純一のクラスにも、授業中にクソを漏らし、虐められている通称クソ太夫というのが居た。昼休みになると彼はいじめっ子数人に屋上に連れ出され、金を取られたり尻の穴を掘られたりしていた。


純一はそれを知っていたので、昼休みになり彼らが屋上に来る前に、屋上で待ち伏せすることにした。


昼休みになると案の定彼らは屋上に来て事をおっぱじめはじめた。純一はクソ太夫が後もう少しで尻の穴を掘られそうになっているという時に彼らの前に姿を現せた。


「えいえい!やめないか君たち!華奢な男の菊門ばかりにポコチンハメ行為して、お前のお母さんや、天皇陛下たちは泣いているぞ!」


純一が心を動かす説教をした。しかしここは魔珍癌高校、そんな説教で心動かされいじめをやめるような生徒が来る様な場所ではなかった!


「うるせえ!こいつは実は女なんだよ!俺たちはホモじゃない!邪魔するなら、俺たちの改造手術によって強化されたメカマラ、お前にもお見舞いしてやる!」


逆上し襲い掛かってくる顔が極端に汚い底辺男子高校生数名!純一は時速300kmの速度で移動し、奴らのメカマラを目にもとマラぬ速さでアボリジニ式割礼せしめた。

純一の99ある陰茎破壊術のうちの37番目の術(わざ)"ファイナル尿道割礼"!!!


奴らは自慢の陰茎を尿道割礼されてしまったショックで憤死!爆発!飛び散る臓物と体に埋め込まれた機械!


クソ太夫は怯えた顔をしながらも、純一に精一杯の声で感謝の言葉を伝えた。


「それにしてもお前が女だったとは思わなかった、なぜこんな高校に通っているんだ」


「僕は女ですが、男に負けたくないと思っていたからこの地獄のような高校で三年間を生き延びて、自分は男になんか負けないんだという事を真に自覚したかったんです。」


純一はその言葉を聞いて、退屈がはじける音を確認した。


「俺が鍛えてやる。この高校で三年間を生き延びるための戦闘技術をお前に教えよう。」


「いいんですか!よろしくお願いします。私の本当の名前は流山ヒルコです。クソ太夫などというあだ名は忘れてください。」


こうしてヒルコは戦闘訓練を受けることなり、純一は退屈から解放されることになった。


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純一はまず男の弱点を教えることにした。


「ヒルコ、男の弱点といえばなんだと思うか。」


「はい、ヒルコは男の弱点とは金玉、睾丸であると心得ております.。」


「そうだヒルコ。その通り、男の弱点とは股に堂々とぶらさがったこの睾丸二つだ。男の俺達は、それを知っていながらも、金玉を攻撃すると自分のまで痛く感じてくるシンパシーが備わっているので、男同士の喧嘩では基本的に金玉への攻撃は行われない。」

純一は、ズボンを脱ぎ、金玉を実際に見せ、振り子のように揺らして見せた。実物提示教育だ。秋の冷たい風が吹いていたが、純一の金玉は縮こまることなく、ビロンビロンに伸びきっていた。王者ゆえの余裕がそこにはあった。


「しかし私は」


「そう、お前は女だ。金玉なんてものはぶら下がっていない。だからお前は男との戦闘にとって体格差のハンデはあれど、弱点攻撃においては優位に立つことができる。」


「では、私は金玉を破壊するために拳を鍛えればいいのですか?」


「違う違う、お前はそんなことをする必要は無い。戦いにおいて拳などというものは最弱の武器だ。銃にも剣にも勝てない。私があえて拳を使う理由は、他の人間よりもずっとずっと強いからだ。強すぎて武器を使っての戦いは簡単すぎて退屈に感じてしまう。そこでヒルコお前に聞く。金玉を破壊する上で最も適している武器とは何だと思う?」


少しの静寂の中、ようやくヒルコは口を開けた。


「・・・・・・・キサー・・・ミキサーですね!!!!」


「そうだ、よく分かった。お前は金玉を破壊する才能がありそうだ。将来有望な金玉破壊士になれそうだ!」

純一は彼女のがそう答えるのを前もって予測していた。彼女の目を始めてみたときから、純一は彼女の深い場所に眠る金玉破壊士としての灯火に気づいていたからだ。


「これは俺から弟子であるお前へのプレゼントだ」

彼女に向けてアマゾンの箱を純一は放り投げた。


ドスッ、ヒルコは箱を受け止めた。

「ありがとうございます!これは、、、ミキサーナックルですか!?」


ミキサーナックルとは、金玉破壊士の仕事道具の一つで、拳に装着するタイプのミキサーのことだ。金玉を破壊することに特化しているこのミキサーナックルは一つ10万円程する高価なものだったが、純一は全国津々浦々のの高校の番長を憤死させるたびに彼ら彼女らの財布から金をふんだくっていたので、ヒルコにこれをプレゼントする程度の金はあった。


ヒルコは早速そのミキサーナックルを手に装着した。


「いくら金玉破壊ミキサー・ミキサーナックルを装備したところで、本人が使いこなさなければ、どんな金玉も破壊することはできない。大切なのは基礎と、金玉を破壊してやるという確固たる意思だ。」

純一はそのことをヒルコに伝えたが、彼女はもう分かっているような目をしていた。純一が才能を見出すだけはある。

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ヒルコはそれから基礎的な格闘技術を純一のスパルタ教育から学んだ。どんなに怒鳴られても、心に燃やすのは金玉を破壊するいう強い意思。

相手が改造済みのオルハリコン・玉でも破壊できるほどの能力がすでに備わっていたが、彼女はそれでもまだだといって自分の金玉破壊の腕を上げ続けた。


努力を積み重ね、とうとう実戦の日が来た。


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ヒルコが純一に連れてこられた場所は東京都最強のスラム街、池袋だった。カラーギャングたちの抗争が絶えないこの生き地獄で、ヒルコは500人の金玉を破壊するという指名を純一から受けた。


「やってやる。どんな大きさの金玉、どんな硬さの金玉、全て破壊してやる。」



ヒルコはとりあえず池袋の半分を仕切っているカラーギャング、ブルーバキュラムのアジトへ潜り込んだ。どうやら彼らは彼らと敵対する池袋のもう半分を仕切っているカラーギャングのレッドバキュラム壊滅作戦の計画について話し合っていた。これから赤も青も関係なく、全員金玉を破壊されるということを彼らはその時、知る由も無かった。


ヒルコは護衛の男の睾丸を音も無く破壊して見せた。これはプロ金玉破壊士の中の基礎破壊術、静玉破(せいぎょくは)だ。それによって金玉を破壊された男たちは、ショックで即死する。断末魔を上げる時間も彼らには与えられなかった。そうしてヒルコは護衛の男たちの金玉を20は破壊した。異常に気付いたブルーバキュラムのメンバーたちは、あたりを警戒した。各自鉄パイプやサブマシンガンなどを手に構えた。


ヒルコはステルス金玉破壊を止め、堂々と金玉を破壊することにした。


暗い中から、ミキサーの刃が回転する音が聞こえる。


ブルーバキュラムの構成員たちの金玉は縮こまった。子種をとられまいという防衛本能の表れだ。しかし、何の意味もなさない。


天井から光の中へ姿を現したヒルコ。構成員たちは彼女に気付くと銃を一斉に撃ち始めたが、純一の下で鍛え上げられたヒルコの移動速度は時速250kmを優に超えていた。


大量に放たれる弾丸はヒルコの皮膚を1平方ミリメートルもかすり取ることができない。あっという間にヒルコは構成員たちの金玉を破壊していった。これは玉げた!


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銃声が鳴り響いたアジトの中には、もうヒルコのミキサーの回転音とブルーバキュラムのボス、ゴボ朗字ボン介のしょぼい威嚇の声しか聞こえなくなくなってしまっていた。


「このキチガイ女!金玉破壊フリークのキチガイ女が!そんなに金玉を破壊してなんになるっていうんだ!」


「金玉を破壊すれば私は男に勝てるようになるんだ。500人目の記念すべき金玉の宿主になれたことを誇りに思いなさい」


500人目の金玉は破壊された。目標は達成された。予想以上に簡単だった金玉破壊ミッションだった。なんか物足りないので、レッドバキュラムのメンバーの金玉もついでに全て破壊した。


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「よくやったヒルコ!目標の500人では飽き足らずに池袋の二大カラーギャング全員の金玉を破壊して見せるとは!」


「これも全て師匠のおかげです!いままでありがとうございました!」

ヒルコは純一の金玉を破壊して見せようと時速250kmで純一の股めがけてミキサーの叩き込もうとした。が、そこには何も無かった。


「まだまだだな、ヒルコ。いつかお前が俺の金玉を破壊する時を楽しみに待っているよ。」

純一は清々しい笑顔をして見せた。


「純一さんにはまだまだ叶いませんね!いつか絶対に純一さんの金玉も破壊してみせます!たのしみにしていてください!」

ヒルコも清々しい笑顔をして見せた。










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都立魔珍癌高校  スペルマ @ikazaburou

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