2/1 『愛』
☆★☆★
マキンリア:赤茶髪の快活な少女。元気いっぱい。食いしん坊。あだ名は『マッキー』。
チーちゃん:チワワ。上半分は黒い体毛で下半分はベージュ色の体毛。勝ち気な女の子。
プーミン:シンガプーラ。セピア色の短毛。甘えん坊の女の子。
セリーナ:ボルゾイ。純白の体毛。頼れるお姉さん。
セーネルの街:中世ヨーロッパ風の石造りの街。近辺に幾つかの狩場を抱え、そこで稼ごうとする冒険者で溢れている。狩りの帰りに冒険者達が飲食店を求めるので、街には飲食店がいっぱい。食べ歩きには困らない。
☆★☆★
冒険から帰ってきた春太とマキンリアは今日も新たな食事処を開拓。
賑わう店内で二人はテーブルに向かい合って座る。
注文を済ませ、品物が運ばれてくるまでの時間はお喋りの時間となっていた。
「さあシュンたん、あたし達のトークショーの時間がやってきたよ」
楽しそうに言うマキンリアに、春太はラジオ収録みたいだなと思った。
「ああ、今日もこの時がやってきたか」
「シュンたん、今日はエピローグまで来たね!」
「もう1つのエピローグを公開したら遂に完結だな」
「短い間だったけど楽しかったね! 次回作までは期間が空いちゃうって聞いてるけど……?」
「そうそう。作者は今後電撃大賞向けに執筆するので、webの次回作はその後になるって言ってたよ」
「しばらくお別れだね~もっと書く時間あればいいのに」
「余生を過ごせる貯金が貯まらないと難しいね。それからペンネームも変更するんだとか」
「えっ?!」
「最初から変更しようしようと思っていたんだけどなかなか踏ん切りがつかなくてここまで来てしまったらしいよ」
「そうなんだー」
「滝神は変えずに龍二だけ変えるんだってさ。だから次回作では新ペンネームでお会いしましょうって言ってたよ」
「今日はシュンたんにネタを提供してもらいたいな。食縛りで」
「その縛り不要な気がするんだよなあ」
「いいじゃない別に。何かない?」
「じゃあチーちゃんは今まで何回食事をしたでしょーか?」
「知らないよそんなこと」
「こっちの世界に来てからは15回だよ。ちなみにウチに来てからは4421回ね」
「シュンたん普通にキモいよ。何でそんなこと覚えてるの」
「愛のなせるわざだね」
「シュンたんの愛は変質的なんだね」
「愛と犯罪って紙一重なのかなあ。だから事件が起こるのか」
「絶対一線を超えないでね。超えちゃだめだよ?」
「超えるわけないじゃないか。俺が超えるとすれば重婚ならぬ『獣』婚くらいさ」
「すっごい心配。拗らせすぎだよシュンたん」
「俺は拗らせたんじゃなくて一途なんだよ」
「そんなこと言いながら三匹好きなんじゃん」
「誰か一人に絞るなんてそんな残酷なこと俺にはできないよ。ねーチーちゃん、プーミン、セリーナ」
「何かアソビ人みたいなこと言ってるけど怒る気がしない?!」
「他の人にも同じようなこと言われた気がするなあ、これも人徳の成せるわざか……あ、注文が来たよ」
「ま、こんなだからあたしも安心して旅についていけるんだけどね。じゃまた明日!」
二人のもとにほくほくの芋煮が運ばれてきた。
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