第6話 分からないのなら試してみればいいじゃない

「神官様、どうなされたのでしょうか?」


祈りの間から出てきたゴンザレス太郎と神官が神妙な顔付きをしていたのでお父さんが心配して聞いてきた。


「いや、うむスキルは無事に得られたようなのだが…」


どうにも口ごもってる、ここで親に子供の授かったスキルの説明を本来ならするのだがゴンザレス太郎の得た『プロアクションマジリプレイ』と言うスキルの内容が全く理解できなかったのだ。


「神官様、とりあえず発動させてみてはどうでしょうか?」


別の信者らしき人に言われ礼拝堂裏の空き地で後程試すことになったので親子3人で礼拝堂の会議室で待たせて貰うことになった。


「うーん、プロアクションマジリプレイかぁ~リプレイって言うくらいだから前に誰かがやった行動を真似できるとか?」

「あなた、それじゃ『ものまね』スキルと被ってるしあっちは完全なユニークスキルよ」

「だったら記憶にある人の動きを完全に再現できるとか?」

「確かにそれなら凄いわね」


両親がゴンザレス太郎放置して勝手に色々想像して話に盛り上がる。

だがゴンザレス太郎は前世の達也だった頃にこれに似た名前の物を知っていてもしかしたらという想像を膨らませていた。


そして、6歳の子供が祈りに来るのが途切れ時間が空いたとの事で神官様達が呼びに来た。

一同は裏の空き地に移動し早速この謎スキルの実験を始めるのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る