第5話 女神様からプロアクションマジリプレイのスキルを得た。

「それでは次の者前へ」

「はいっ!」


両親に言われた通り元気良く返事をして前に出る!

両親はここまでで自分一人祈りの間に入っていく。

中は少し涼しいが寒いほどではなく部屋の中央に置かれた女神像の前にある魔方陣の中に座って祈る。


突然の魔方陣から光が昇って空気が一気に暖かくなる。

そしてゴンザレス太郎は女神像の前に頭を下げて祈りを捧げた。

すると空から美しい女性の声で御告げが脳内に届いた。


「6歳のお誕生日おめでとうございます。私達の力で貴方に祝福を…」


全身がポカポカするのを感じ心臓が大きく『ドクンッ』と一回動いた。


「アナタにはユニークスキル『プロアクションマジリプレイ』を授けます」

「はっ?えっ?」


突然後ろから変な声が聞こえ女神様がお帰りになられた様子だったので目を開けて振り返ると出入口横に立っていた神父様風の男性が必死に手に持っていた聖書らしきものを開いて何かを探している。


あまりにせわしなく聖書を扱っているのでハラリと表紙が外れ『異世界設定資料アルティマニア』って書かれている本だと分かったのだが、そんな事はどうでも良いと言わんばかりに神父風の男性は暫く手にした本を読み込み…


「無い、そんな『プロアクションマジリプレイ』なんてスキルは乗ってないぞ!?」


そんなこと言われても…

っとゴンザレス太郎は困惑するのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る