異世界カフェSERENA《セレーナ》に新しい朝がきた。様々な種族が来店するお客さんの割合は十人十色で人間種（ヒューマン）の冒険者が入れば、それに動行する金髪緑眼の女性魔導剣士のエルフに何人かの集まりで楽しく談笑しながらの獣族の女の子に屈強な体格に古ぼけた兜にの岩を砕くハンマーを携えているドワーフに硬派な装備に身に纏（まと）う騎士までもが席を連ねる。朝のカフェの風景には基本的に朝の一仕事前のお客さんやダンジョンに潜る前の冒険者さんが多く来店してきて早朝の喫茶にお客さん達が雪崩れ混んで来る。

成り立てな極貧冒険者生活で心ときめく様なしに手を引かれたのは初めてでドキドキが止まらない。

これは恋か？それとも..

誰かに必要とされる冒険者になる。その願望だけで強くなりたいと願う駆け出し冒険者メルカルトは、成り立てな極貧冒険者生活で心ときめく様な運命的な出会いを期待しながら、誰からも必要とされないままダンジョンに潜る日々を続けていた。その成果も出ることなく惨めな生活をおくっていたところを現在のパートナーであり新人冒険者としての成長を協力してくれる炎髪灼眼の魔法剣士お姉さん名前をアリアナに手を引かれて彼女と共にそん異世界喫茶セレーナを訪れていた。

駆け出し冒険者のメルカルト

そんなよこしまな気持ちを抱いてダンジョン攻略に挑んでいた。

今、ドキドキの動悸（どうき）が止まらない状態に陥っていた。

稲妻に打たれた感覚。いや、実際にそんな災難にあったわけではなく心が突き動かされる感覚。

そう、出会ってしまった。

火の車の如く喫茶内を駆け回るボブショートヘアーが良く似合う。何を思うか顔を緩ませている彼女にだ。

「ごめーん。そこのお嬢ちゃんコーヒーをお願い。」と奈緒子に炎髪の剣士は注目を頼む「ブレンドコーヒーは、オリジナルブレンド（しますか？それとも本日のオススメブレンドのどちらにしますか？」と奈緒子。『そうだなー。ところでお嬢ちゃん。どんなブレンドか教えて貰ってもいいかな？これからダンジョンにひと潜りといきたいから基本パラメーターを上げておきたいんだ』と強面な女性冒険者は要望を伝えてくる。

『是非、お願いします。』

二人の希望を聴いたたところで奈緒子は、複雑なモヤモヤした気持ちに正直になることを決める。

それはお客さんを前にして言ってもいいんだろうか。いや、でもここはあえて言わせてて貰おう！「あの、高校生じゃないめすから！」と「え？？それなら中学生？」と冗談めかしたようなエルフに奈緒子は「いや！社会人ですから！！」と。語尾を強調して言う。

そう、自分のプライドを守る為に。

「それでしたら当店のオリジナルブレンドなんていかがですか？は、飲んだ人の基本パラメーターの上昇と洗剤能力を底上げしてくれる効果があるんですよ。」顔をひきつらせながら穏やかに、あえて穏やかに説明会していく。

当店自慢のキリマンジャロをベースとしたキレのある優しい酸味の基本的なブレンドコーヒーを勧める。

「へー。そうなんだ。」と素っ気ない態度の灼眼の彼女のツンとした態度に負けないで、もう一押し。とプレゼンを続ける。「あと、人によっての相性で新しい力を発現させることもあるんですよ。もしかしたら、お客様も...」珈琲への熱弁でつい、よいしょを交え言ってしまう。そこで、彼女の長い耳がピクリと動き「ふーん。面白そうね。それじゃあ、私はそれで。」薄くニヤケてロングヘアーのお客さんは、満足そうに水のグラスを手に取り一口喉を潤す。「あんたは？同じのにする？」と

炎髪の少女は同じ物をと催促して彼の答えを待つ。しばしの沈黙の後、男性冒険者が躊躇（ためら）うように口を開く。

「はい。僕もそれでお願いします。とにかく、強くなりたいんです。」と向かい強面な冒険者の向かいに座っていた駆け出し冒険者も少ない口数からも確固たる自分の意識を伝える。最後に、にこりとはにかむ笑顔を見せて。そんなメルカルトの行動を見逃さなかったアリアナは、ピクピク、ピクリ。と長い耳を動かす。

「かしこまりましたブレンドコーヒー２つですね！」

注文（オーダー）を頭の中で何度も繰り返して忘れまいと確認する奈緒子。

頭の中がブレンドコーヒーのオーダーでいっぱいな奈緒子。忘れないうちにカウンターでマスターに伝えようと先を急ぐ。このままいけば、何事もなくお客さんの元にコーヒーを届けられる。もう少し...と、先ほどのツンデレエルフのお客さんと駆け出しの冒険者さんのブレンドコーヒーを前にして喜ぶ姿を想像して、嬉しくなる。

そんなウキウキ気分で新人冒険者と

成り立てな極貧冒険者生活で心ときめく様なしに手を引かれたのは初めてでドキドキが止まらない。

これは恋か？それとも..

誰かに必要とされる冒険者になる。その願望だけで強くなりたいと願う駆け出し冒険者メルカルト。成り立てな極貧冒険者生活で心ときめく様な運命的な出会いを期待しながら、誰からも必要とされないでダンジョンでの成果も出ることなく惨めな生活をおくっていた。ところを現在のパートナーであり新人冒険者としてのの成長を協力してくれる

炎髪灼眼の魔法剣士お姉さん名前をアリアに手を引かれて彼女と共にそん異世界喫茶セレーナを訪れていた。

駆け出し冒険者のメルカルト

そんなよこしまな気持ちを抱いてダンジョン攻略に挑んでいた。

ダンジョンの最上階のボスを倒すとなんでも願いが叶うとゆう。

に差し出す

「どうぞ、ごゆっくり。良いご武運を！」

その時にきたウェイトレスの弾ける笑顔の接客にメルカルトは一目惚れしてしまう。

今まで、散々エルフやフェアリーなどの危ない魅惑に戸惑いを感じできては騙されてきたけど彼女の弾けるような笑顔を見て

僕は、この人にとっての英雄となる為に強くなろうと思い自分の気持ちにに気付いた。

思い経ったら吉日と心を決める。

それからは、どうも心がざわつく中でアリアナさんと味のしないコーヒーをチビチビと飲みそして、遂に、その時が来てしまった。

「あの！」

会計を済ます為にホールを通り、そこで再び

ショートヘアーの彼女に声をかけた。

ここで自分の想いを言葉にできなければ二度目はないだろうそう心に過る。

「なんですか？？」と不思議そうにボクの顔を覗き込む。

「あっ！そっかー。コーヒーコーヒーが美味しかったんですね！あのブレンドコーヒーは絶品ですから、なんたってウチのマスターが..」とこちらに同意を求めるかの様に自分達の店のコーヒー自慢をしてくる。

「え、あっはい！美味しいコーヒーでした。それに...」「ですよねー！マスターのコーヒーの味が分かるなんて貴方もいける口なんですね！」「あ、はい...」どうしよう...

「他にも美味しいコーヒーがあるから是非、今後とも当店をよろしくお願いします！」

「は、はい。こちらこそよろしく、お願いします。」会話に遮られて言えない！！！

最後の最後まで彼女のコーヒーloveに負けて

しまったー！

次こそは、彼女に振り向いて欲しくてと思い

この店のリピーターになろうと心決めて恋心を引っ込めてその場を後にするのだった。

＊

「ふぅーやっと終わったー！」

ひっきりなしに立て続いた注文（オーダー）も少なくなり、朝の朝食ラッシュが終える。

すっかり疲れ切った奈緒子は脱水症状を起こす寸前となってしまう。

誠一郎は、「脱水症状は、ステータスじゃないぞ。」

(貧乳はステータスだけどな)奈緒子から目を反らしてスポーツドリンクを差し出す。

「お疲れー」奈緒子と橘は互いの背中を合わせてカフェの床へとへたり込む。お客さんも一端引き

一頻（ひとしき）りの忙しさを終えて一時の休息が訪れる。一息つく。奈緒子と誠一郎はお互いの背中をあわせてて床に腰を落とす。

何気なく誠一郎は後ろを向くと汗で額に張り付き汗の水分で制服が身体にピッタリと張り付き身体のラインが露（あらわ）になる。

奈緒子の息を切らすの笑顔は絶やさない、なんとも言えない表情を見て、当店の看板娘の奈緒子の存在があった彼女に会うためだけに来店してくるお客さんも居るのも頷けると一人納得する。

誠一郎は「お疲れー。大変だったね。良い働きっぷりだったよ」後ろからマスターが労（ねぎら）いの声を掛けてくれる。「マスター！」と藍の肩へ飛び込もうとする奈緒子。だけど、スルリと回避される。空描いた両腕を床に突っ伏すのだった。藍さんのことは愛着と尊敬の念を込めてマスターと呼んでいたあの店でそう呼んでいたように。「そう言えば奈緒ちゃん、新しい新人さんは？姿が見えないようだけど。」マスターはホールを見渡しマシロの姿が見えないことを確認して奈緒子に確認するように尋ねる。「い、いやー。それが。。。」堂々と言葉に出来ないことを濁す。「まさか、まさか、もう根を上げたってこと？！まったく、あの子は......」どうやら落胆の色が隠せないようでマスターは額に手をやる。

「いや時期も時期だから5月病じゃないかとと...」奈緒子は養護（ようご）する。

「学生じゃあるまいし、はぁー」それに、仕事に私情を持ち込むなんて......

「し、失礼しますどうやら違うみたいですよ。これ！」と、そこへ、リサがマシロの部屋から置き手紙を持ってきた。そこには《もう、限界だ。すみません！》とこの場所に嫌気が差し出て行くが如く書かれたものであった。『余計、達が悪いよ！』マスターは、急いでカフェを出て行くのだった。床へとと落ちた手紙の文末には探さないでくださいと小さく書かれていた。