第20話【仕事であって遊びじゃない!】
OPEN!! 20話
「またのお越しをお待ちしていまーす。」
『こら。語尾は伸ばさない。挨拶をする時は、お客さんの顔を見て話すの!』
「すいません...」
緊張して相手の顔なんて見れないし。
『よおし!もう一回。次は上手くいくように。』
「ふぅー...」
「って、早速こっち見てないし!」
「いい?相手鼻の頭を見るつもりで話したらいいんだよ。」
「うーん、分かりましたー。」
頭をうなだれて返事をする。
「ほら、いい練習台が来た。」
片隅のテーブルを片付けを終わらせた。
誠一郎が気さくに手を上げてくる。
「やあ、調子はどう?」
「あ..:いや...」
嫌に爽やかだ。
「うーん。ちょっと...」
「何か分からないことや気になることががあったらいつでも言っておいでな。」
誠一郎はにこやかに先輩風を吹かせる。
「ぽー...先輩......」
「ど、どうした?流石に見つめられると照れるって...」いきなり後輩から半目で見つめられるなんて。
まさか、この展開は...
と淡い期待が胸をドキドキさせる。
「先輩.,.鼻毛が。」
「あ、ハハハ...なん、だと。」
そうだよね。そうくると思った。
サ
「こら。余計なとこは見ない!見えても指摘しない!」
「すいませーん。」
そんなマシロは失敗続きのスタートを切る。
「どう?調子は?」マスターがマシロ逹の様子を見にくる。
奈緒子は今までのマシロの失態を
あれこれ説明する。
マシロは、頭をユラユラさせてでそれをボーッと聞く。
「なかなか集中力が続かないみたいね。」
「いや、そうゆうわけじゃないんだけど...」
「そんな難しく考えてなくてもゲーム感覚でやればいいんだよ」気楽にマスターはフォローする。
「マスター...それは、ちょっと...」奈緒子は顔を曇らせ両手をまどつかせる。
「違う...そんなの..あって..ない。」
「ん...?どうしたの、マシロちゃん?」
マシロは顔を歪めて『そんなの、仕事じゃない!遊びでやってるんじゃないだよー』と叫び、グシャグシャになった顔でホールを出ていく。
奈緒子は「仕事はー?」と奈緒子はあたふたと急いで後を追うのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます