第19話【バリスタ始めました。】
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OPEN!! 19話
異世界喫茶Barist,sでの借金返済生活が始まった。
マシロは白い無地のシャツに袖を通し、青のチェックベストで着飾る。姿鏡の前でなんとなくポーズを取る。
黒のロングスカートで足をスラリと魅せて
おしとやかさがUPした気がする。不要なスキルだけど......
*
「今日からこのお姉さんが教育係として仕事を教えてくれるからね。」と一階の喫茶ホールにて奈緒子を紹介される
「どうも......」
「よろしくね、マシロちゃん。喫茶店のことなら任せなさい!」
「さっそく顔合わせをしてるね。それじゃあ、簡単な自己紹介とか宜しくね。」とマスターは奈緒子の肩をポンと叩く。
「うん、手始めに言っておくけど、喫茶店の看板娘としての立ち位置は渡さないからねっ!」ジロリとマシロを
「こらっ!
「いたた。冗談なのに...」
「ひっ...」マシロが小さく悲鳴を上げて後ろずさる。
「ん...??」後ろを見ると、誠一郎が鼻の穴を広げて穏やかに愛でる視線をおくっていた。
「やめろ!変態っっ!」奈緒子は後方の顔面に向かって裏拳を喰らわす。
「いや、これは違うからっ...」
「むー......」リサが無言で不満を訴える視線が痛い。
「すいません。デレました。」
誠一郎はリサから視線を外し、頭を
「こちらこそ、よろしく。早く一人前に稼げるようになりたいです。」
目の前のやり取りに圧倒されるもやっと我に返り、マシロは簡単な挨拶をする。
「そうかー。真面目な子で良かった。」と
奈緒子は目をほころばせる。
「うーん...」
早くここから出ていく為にね。とマシロは
心の中で決意を新たにするのだった。
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