第17話【憧れのバリスタ?】





















「やっぱり、だらけるなら自分の部屋でないと駄目だなー」気だるくも立ち上がり荷支度を初める。気付けば長々とお世話になったこの休憩室を見渡してこの喫茶店を出ていくことを決意する。





「なんだこの姿は!?」

自宅に帰って余生を満喫するつもりだったのに!!

引きこもるならやはり、自分の家がいい。

そう思い直してお会計を済ませようとしたところをマシロはマスターに捕まってしまっていた。


マシロは白のシャツに青いチェックバリスタベストに身を包んで ちょこんとホールに立たされていた。


荒い息づかいをして、動悸を高鳴らせながら。

「仕方ないよね。不足の分の宿泊料金は働いて体で返して貰うからね。」

「そんな..,いきなりあんなことをされて、その上..ってゆうか宿泊料って、サービスじゃなかったの??」


「そんなに一気に喋らないでよ。不安なのは分かるから。それに、悪いようにはしないからさ。」

と不安で一杯でいるマシロに

マスターは大満足といった具合に微笑み

そして表情をキリッと変える。


「そんなー。お客さんとして入ったのに..」


「そうだったね。でも、これからは只のお客だなんて言わせないよ。今、このばを持ってあなたは、この喫茶Barist,sのバリスタなんだから。」と身だしなみを整えたところでそう告げる。「まさかの強制労働」と自分が置かれている 状況に愕然がくぜんとするマシロだった。







































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