第8話【迷い子の恩返し】


暗い個室の中、四角のテーブルに

座らせられる誠一郎。唯一の灯りであるスタンドライト一つのみ。

今、汚ないゴミ虫を見るような白い目で奈緒子とマスターはの二人からの取り調べを受け今の現状に弁解の

手立てが見つからないでいた

これは尋問か...

だけど、ここは異世界喫茶Brist,s。

「で、どうしたの、この子は!どこで拐ってきたんですか!」奈緒子は険しい形相で迫ってくる。

「だからー空から降って来たんだよ!フワッと!」

「なっ.、空からって...そんなことあるわけ......」

一瞬、信じそうになったよまったく。

奈緒子はそん自分を恥じるかのようにるかの様にテーブルをドン!と叩く。

「橘君、こうゆうことは、おおっぴらにしたらいけないよ。隠さないといけないことは隠しておこうね。」

「俺は、やってない!」

「寝言は寝てから言おうね。」

全く俺の話を信じようとしない二人に最早、お手上げとしかいかない。

「まあ、いいや。今回の事は厳重注意で済ませておくからね。次は私達の目の届かない所でお願い。」

反論の言葉も出てこない。

洗いざらいこの二人からはまったく信じて貰えずに一応は、解放される。





「さて、今回のことは緊急の事態ってことで

この迷子ちゃんは今日1日ここで面倒みようか。」マスターの言葉を奈緒子達はそうだよねと頷く。

「でも明日にはこの子身の完全の為に孤児院に預けよう」とマスターは奈緒子達に確認を取る。


そして、チラリと誠一郎を見るマスター。


再び、「安全の為にと。」呟く。


そんな話を聞いていた少女は、ピクピクっと耳が動き勢い良く起き上がる。

「ちょっと、いきなり起きたら危ないよ。」

奈緒子が心配そうにカウンターから駆け寄る。「そうだよ。マナがすっかり切れてたんだから。」だけど今にも泣き崩れてしまいそうな少女は「孤児院だけは、孤児院にだけには預けないで!」と必死に拒んでくる。

「お願い、やめて...」


そんな彼女の言葉に耳を傾ける一同。

「どうしますか?」

「嫌って言われてもねぇ...」

どうしよう!このままでは預けられてしまう!

こうなったら。

「預けないで!この恩は自分の手で、働いて返すだから...」

これでどうだ!

「そこまで言うかなら、しょうがないか」

「いいかな、奈緒ちゃん?」

「マスターがいいって言うなら。」

あまりの熱弁に拍手を送る一同。決まった...と心の中でガッツポーズを取る少女がそこにいた。









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