Re
その日夜勤を終えた僕はいつものように
24時間開いているスーパーで、缶チューハイを二本と惣菜を買って帰宅した。
転職して3年目にはいった今の仕事も、いつまでも新人顔はしてられず、先日も課長から
「いつまでも一般職でしてんと、もっと自分をアピールしな!役職ついた方が自分も成長できるし給料だってあがるんやで!」
と叱咤激励をうけた。
「そんなこと言ってるけどな、役職なんかついてもいいことなんもないと思うけどな
…。」
などとテレビに向かって一人ぼやきながら、
ポテトサラダをつまみに、チュウハイをながしこむ。
疲れていたせいか、そのまま横になっていつの間にか眠りについていた…。
浅い眠りの中地響きに目を覚ました。
どうせ近くを走る新幹線の音だと、寝ぼけ眼に起き上がると、大きな揺れで思わずソファーに座りこんだ。
地震だった。
揺れがおさまりしばらくすると会社から安否確認の電話がはいった。
そのままテレビをつけてニュースを見入る。
大阪中心に関西圏に大きな被害がでているようだった。
それから間近なところの情報を見ようとスマホに目をやると、
ーういしんー
「日本、おおきい地震?あなただいじょうぶか?」
燕ちゃんからだった。
「だいじょうぶだよ。」
「よかった。」
「あなたは元気か?」
「わたしまいにちしごと💧」
「やすみないの?」
「ない。いまもしごとしてる。」
「そうか。心配してくれてありがとう。」
「(^o^)」
「仕事がんばってね!」
「はい」
彼女が中国に帰ってから半年以上が過ぎた。
日に日に疎遠になる連絡。
ここ2ヶ月くらいーういしんーもしていなかった。
彼女から連絡してくることなどなかったので、やはり一時の恋愛だったのだと思いあえてこちらから連絡しなかった。
僕の中ではそのまま思い出としてとどめようとしていた。
忘れようとしていた思いが少しづつよみがえる。
会いたいなー。
連絡がきてうれしい反面、少しさみしいきもちになる。
彼女がいなくなってから、自分の生活が乱れている。
前はどんなに疲れていても、休みの日は、
部屋を片付け、
洗濯をして、
ゴミはなるべくためないようにマメにだしていた。
だが今はどうだろう。
想い人がいないということが、
休みの日の楽しみが無いというのが、
これだけ生活に支障をあたえるのだ。
何に対してもやる気がでないのだ。
LINE
「おおきい地震だったけど大丈夫?」
久しぶりに元嫁からのLINEだった。
なんだかな〜…。
いろいろな意味で憂鬱な気分になる。
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