私の気持ち
「おはよう!」
「オハヨウ。ソト寒い?」
「大丈夫。でも少し雨降ってる。」
「アイヤー。あなた何時シゴト?」
「12時!」
休みの日にーういしんーがはいる。
「今日少し会える?」
いつも日本語。
もどかしくも愛しい。
「😊」絵文字で返事をする
「今から行くね」
彼が何を考えているのか?
私には少しわからない。
最初は飲みに誘われた。
悪い気はしなかったし、
美味しい物を食べられるならいいか?
と軽い気持ちで出掛けた。
少し楽しかった。
言葉は通じないし、私が言った事をどこまで理解しているかは不明だ。
でも彼は私を見ていつも言う。
「可爱。(くーあい)」
言われて恥ずかしいので黙って笑う。
冗談として打ち消せるように…。
好人(はおれん)
日本語で「イイヒト」
彼はイイヒトだ。
私には中国人の彼氏がいる。
その彼氏を含めて中国の男の人はこの
「イイヒト」はあまりいない。
(少なくても私のまわりには…)
みんな勝ち気で、
自分勝手で、
高慢ちき…?
…日本語難しい…。
彼は優しい
その優しさに少し甘えたくなる。
可爱と言われて恥ずかしいけどうれしい。
あたまを撫でられると少し気持ちがいい。
繋いだ手から暖かみを感じる
抱き寄せられると気持ちが高鳴る。
でもそれ以上は…。
私は最近日本が好き。
中国には帰りたいけれど、
もう少し日本に居たい気持ちもある。
でも私は夏には中国に帰る。
その先に何がある?
だから私は彼に対して
本気になったらダメ。
そう思いながらも別れ際に、抱きしめられると少し気がゆるむ…、顔を近づけられると、あわてて彼を引き離す。
「ダメ、ムリ」
「わかった。OK…。」
少し寂しそうな顔。
でもあと引かずすぐに笑顔。
そういうところがズルい。
私は彼が好き。
でもこれ以上深みにはまってしまえば、
一夏の恋では済まなくなる気がする。
だから私は今のままでいい。
友達以上の恋人未満。
私はそれ以上望まない。
そう心に決めている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます