無意味
それは目を覆いたくなる様な凄惨な戦場だった。アルニカは幾度と無く危機を乗り越えてきた歴戦の女兵士であった。が、然し此処はそんな彼女にとっても未だ経験した事の無い世界だった。敵は一致団結して彼女に迫る。彼女の頼りは長年共に戦って来た精霊達だけだ。
「……私は今どうなっているの?」
「大丈夫だよ、アルニカ!君はまだ戦える。ここで諦めたら今日まで君が生き延びる為に手を伸べてくれた人達の思いまで無駄にしてしまうんだよ!」
アルニカは精霊の言葉にはっとした。そうだ、此処で諦めてはいけない。人間には時に巨悪に立ち向かう勇気が必要だ。アルニカは決意した。自分はこの敵に挑まなければならない。今日こそ、奴らに蹂躙され続けた日々を脱し、今度は自分が奴らを蹂躙する。
reboot
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