閃き

「あら、どうしたの?」

アルニカは家に帰る途中で道端に蹲る幼い少年を見付けました。

少年はレインコートを着ていて、フードを目深に被っているので顔が見えません。

「迷子なんです。」

少年は答えました。

「何で迷子なの?」

アルニカは不思議そうに問いました。それもそのはずです。少年の傍には少年の母親が居るのに。一体この少年は何から迷子になってしまったのでしょうか。

「それはね」

少年は立ち上がるとアルニカの耳元で囁きました。



reboot

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