第1話 「2017年 昨日の夜」
大体全てが気に入らない。
彼女は怒っていた。今日のクライアントに対してのミスは私の責任ではない。また誰かが押し付けたのだ。
ミスの内容は期日に遅れた事による契約の変更だが、そもそも彼女は期日にしろ時間にしろ遅れたことがない。皆知ってるはずなのに…と彼女の足取りは重かった。
彼女は時間に、厳しい人間だ。毎回約束の時間の20分前には到着し人を待つ。レポートやら宿題はできるだけその日の内に終らせ直ぐに提出する。今回の数字計上の書類はグループ内でも一番はやくリーダーに渡した。リーダーの不備だ。私じゃない。
地下鉄の駅から降りて自宅まで徒歩3分の距離。彼女はとんでもない光景を目にした。
男の子が公園で首をつろうとしていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます