手前みそ日和 学校司書の不思議旅4

作者 美木間

15

5人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

時間も国境も、なにもかもがクロスオーバーしていく現代社会。

あまりの忙しなさに、うっかりしていると、ここにあるうちのどれかが消えてしまうのではないか…
そういう危惧も含めて、現代の世界がこの短い小説に詰まっています。

学校司書の忙しい日常も、近所付き合いに奮闘する「父」も、味噌作りに励む学生達も、国際交流でふるまわれた味噌汁のように、相容れないはずのものが混ざり合って、それが、なんとも甘酸っぱい「日常」の香りでさっと包まれる…ラストシーンも見事でした。
蝋燭の火をふっと吹き消して、煙と香りだけが残ったような、なんとも言えない余韻を味わいました。

「味噌には麹を使う」と信じ切っていた自分が恥ずかしくなる、貴重な昔ながらのレシピも、目からうろこです。

この作者にしか描けない世界の数々を、心温まるストーリーとして読ませてもらえることに感謝です。
続きも心待ちにしています!

★★★ Excellent!!!

 国際交流の授業の様子が興味深かったです。
 学校の司書さんは、授業に関わることもあるんですね。
 図書室は、放課後の癒しの場というイメージでしたが、この話を読んで、知識や情報を得る場所でもあるんだなと、改めて思いました。
 アンデス音楽フォルクローレと手前味噌が、ミスマッチだけれど面白かったです!