1-13 ジェネラル討伐に向かいました
サリエにある程度スキルをあげようと思い、コピー魔法を創った。
「サリエお待たせ。今【スキルコピー】という魔法を創った。各魔法ごとにコピーできる回数に制限があるから誰にでもはあげられないが、サリエにいくつかコピーしてあげようと思う」
【コネクション】でサリエと繋がり【インベントリ】【ボディースキャン】【アクアフロー】【魔力操作】【魔力感知】【アクアヒール】【アクアキュアー】【ウィンドカッター】【サンダースピア】【マジックシールド】【プロテス】【シェル】【魔法消費量軽減】【無詠唱】】【ホーミング】【オートリバフ】を与えた。
【サリエ・E・ウォーレル】
HP:2968
MP:3249
レベル:28
種族:ハーフエルフ
性別:女
年齢:15
職業:・・・・
攻撃力:1875
防御力:1642
敏捷力:2769
知力:2993
精神力:2520
運:1161
魅力 :1721
《スキル》
中級魔法
水属性:【アクアラヒール】Lv10【アクアラキュアー】Lv10
風属性:【ウィンダラカッター】Lv10
雷属性:【サンダラスピア】Lv10
初級魔法
水属性:【アクアヒール】Lv10【アクアキュアー】Lv10
風属性:【ウィンドカッター】Lv10
雷属性:【サンダースピア】Lv10
生活魔法:【ファイア】【アクア】【ウィンド】【サンダー】【ストーン】
【ライト】【クリーン】
《オリジナル魔法》
特殊支援系
【インベントリ】【無詠唱】【ホーミング】【オートリバフ】
【ボディースキャン】【アクアフロー】
【マジックシールド】Lv10【プロテス】Lv10【シェル】Lv10
【魔法消費量軽減】Lv10
戦闘支援系
【隠密】Lv10【気配察知】Lv10【忍足】Lv10
【身体強化】Lv10【俊足】Lv10
【魔力操作】Lv10【魔力感知】Lv10
戦技系
【剣鬼】Lv8
【二剣流】Lv10
【拳聖】Lv10
【格闘術】Lv10
【馬術】Lv10
「サリエ、僕がサリエより強いって言った意味これで分かっただろ?」
「ん! リューク様凄い! 絶対敵わない! 神様みたい!」
「サリエに与えたスキルでヤバいものがいくつかある。まず【インベントリ】これは容量無制限だし時間経過がない。皆にバレたらいい運び屋にされる。特に国にバレたら拘束され、強制的に軍に入れられ利用されかねない。それと【無詠唱】と【ホーミング】。【無詠唱】は言わなくてもわかるね?」
「ん、【ホーミング】ってなに?」
「【ホーミング】は魔法を撃ち出す前にイメージした場所に、魔法が自動追尾して敵がどんなに逃げたり動いたりしても、必ず最初に狙った箇所に当たってしまうというものだ。【魔法消費量軽減】これはレベル10で消費MPが半分になっている。これまでの倍魔法が使えるってことだ。後は、中級の回復と解毒魔法もヒーラーじゃないサリエが持っていると怪しまれるから、非常時以外使わないこと。【身体強化】や【忍足】なんかもサリエが元から持っていたやつは全て上限まで熟練度を上げておいたから、急に体のスペックが異常に上がってるはずなので、少し明日動いて体に慣らそうか」
「ん! いいの? これホントにもらっていいの?」
「ああ、いいよ。あっ、もう1つあった。【マジックシールド】もレベル10だから最大1万までダメージ吸収してくれる。1万もあればS級魔獣でも相手にできる。これもバレるとヤバいから注意ね。でも戦闘時は必ず使うこと。バレるかもとか考えないように必ず使うんだよ。出し惜しみで死んだら意味ないからね。【オートリバフ】をちゃんと設定しておけば、まず死ぬことはなくなるから、忘れず設定しておくこと」
「ん! やっぱりリューク様、神様みたい……凄い魔法一杯ありがとう!」
「ああ、というわけで僕がさっきやったみたいに【アクアフロー】を使ってマッサージをしてくれるかい? 今日は僕もかなり疲れたんだ」
「ん! やってみる!」
服を脱いでベッドに仰向けになる。サリエは俺の全裸を見て真っ赤になっている。
「ん、【ボディースキャン】……あっ! あっちこっちピンク色だ! 黒いとこもある!」
「ピンクは多分筋肉疲労だね。黒は魔力の停滞かな? 色のついてる場所をクリックして見てごらん?」
「ん! そうみたい。【アクアフロー】心臓からだね……」
「順番もあってるね。うん、いい感じだ。それにしても本当にサリエは生活魔法しか持ってなかったんだね。サリエに【魔力操作】【魔力感知】を与えたから、倦怠感も今後なくなったと思う。学園に通えばこの2つがあると魔法習得も早いだろうしね。たぶん明日の朝はスッキリ目覚められると思うよ」
「ん、嬉しい!」
「よし、ちょっと時間がかかってるようだけど、良い感じだよ。魔法の基本はすべてイメージが大事だからね。マッサージの時も指からヒールを練りこんで疲労物質を霧散させるようなイメージをすれば早く終えることができるよ」
魔力循環ができたところで、俯けになって指圧をしてもらう。
「うわー! 何だこれ、凄く気持ちいい!」
「ん! 私も凄く気持ち良かった!」
「これ病み付きになりそうだね。気持ち良すぎて鳥肌立ってるよ」
30分ほどのマッサージで、色のついた場所も全てクリアになった。
「ありがとうサリエ、凄く楽になった」
「ん! 毎日してあげる! リューク様、1つ聞いていい?」
「なんだい?」
「ん、ゼノ様にも秘密なのに、どうして私に教えてくれる気になったの?」
「今日コロニーを落としたとき、実はちょっと気分が良くなかったんだ。僕の状態をちゃんと観察して、自分から抱っこさせてくれて匂いも嫌がらず嗅がせてくれただろ。この娘なら今後も良いパートナーになれると思ったんだ」
「ん、もしあの時嫌がってたら?」
「15歳の女の子なんだから嫌がるのが普通だよね。別に怒ったりはしなかったけど、付き合い方は従者的になって、少しサリエと距離ができてただろうね。男女間だし、それなりの距離をおく必要があるからね。こうやって裸を見せ合える仲にもなれないから、普通の侍女として扱ったよ」
「ん、今は普通の侍女と違うの?」
「そうだね。僕は侍女のことをある程度信用はしても信頼はしないからね。あくまで仕事で世話をしてくれてるだけだしね。サリエのことは信用して信頼することにしたからスキルをあげたんだ。僕が生まれた時から居る家政婦の中には、信頼を超えた家族みたいな者もいるけどね」
「ん、恥ずかしかったけど私から勇気を出して良かった!」
「あはは、明日はどうしようか? 問題はジェネラルだよね」
「ん、倒さないならギルドに報告しないといけない。でもジェネラルのお肉美味しいらしいから食べてみたい」
「じゃあ、午前中に狩りに行こうか? サリエの【身体強化】の慣らしにもなるし」
「ん! 行きたい! リューク様との狩り、凄く楽しい!」
「ところで、サリエはどうして種族レベルが20を超えているのにジョブを取ってないんだ?」
「ん、リューク様に選んでもらおうかと思って、まだ取ってない」
「サリエの種族はハーフエルフみたいだし、ステータスを見る限り、やはりエルフの血が濃いようだから、魔術を伸ばした方がいいと思うけど、寿命の長さを考えたら魔法剣士とかが一番良いのかもしれないね。セカンドジョブに魔術師とかが良いのかな」
「ん! 魔法剣士かっこいい! ジョブそれにしてもいい?」
「サリエの一生に係わることだから、自分で決めて良いんだよ」
「ん、じゃあ魔法剣士になる!」
「なら明日は午前中にコロニー討伐をして、午後から神殿に行ってジョブに就こうか。僕もファーストジョブは魔法剣士にするよ。神殿に行ったついでに孤児院に寄付もできるしね」
「ん、楽しみ! リューク様と同じジョブ嬉しい♪」
なんかサリエが可愛すぎる!
「今回は、危険だからダメって言わないんだね」
「ん、凄い【マジックシールド】があるから、怪我する要素がない」
「それもそうか……」
「ん、暗殺者のこと聞いていい?」
「ああ、そういう約束だったね。色々レベルが上がって、MAPに僕に殺意や害意、悪意などの負の感情を向けてくる者は赤い光点で表示されるようになってるんだよ。僕の鑑識魔法、犯罪履歴までわかるんだ。凄いでしょ? その光点が宿屋にあるから確定だよね。後はラエルと従者、側付きの騎士2名も赤表示だからそうだね。さっき来ていた騎士は全く害意はなかったから無関係者だね」
そうこうしているうちに夕食ができたと使用人が呼びにきた。
「うわ、美味しいね。凄く柔らかく煮込んである」
「ん、美味しい! 今まで食べた中で一番美味しい兎の煮込みシチューかも!」
「そう言ってもらえると嬉しいですね。頑張った甲斐があります」
褒められたシェフも満足顔だ。
「リューク様、明日の夕食の希望は何かありますか?」
「そうだね、魚料理がいいかな」
折角の機会なので、こっちにいられる間に異世界の魚料理も食べておきたい。
「おや? 珍しいですね。リューク様は魚はお嫌いではなかったのですか?」
「うん、生き返って少し好みが変わってるかもしれない。記憶が完全に戻ればまた嫌いになるかもだけどね」
「そうですか。魚はどういったものがよろしいですか?」
「新鮮な魚が食べたいから、買った魚でシェフがどうするか調理法を決めてほしい」
「分かりました。明日も頑張って作りたいと思います」
「ああ、明日の夕飯も楽しみにするね。それから昼食は外で食べてくるから僕とサリエの分は要らないからね。あと悪いけど明日の朝食も今日と同じ時間に頼めるかな。家にいると返って居場所が知られて危険だから、開門と同時に街を出るので、早朝に申し訳ないけどその時間でお願いね」
「了解しました」
部屋に戻り、サリエと別れて就寝する。明日も早朝5時起きなのだ、さっさと寝るにかぎる。
* * *
翌朝、朝食を終え屋敷を出て街の東門に向かう。
「サリエ、屋敷を出た時点でつけられている。悪意は感じないから、騎士がラエルに尾行をしろと命令されたのだと思う」
「ん、私も気付いてる。どうするの?」
2人とも【気配察知】がMAXなのだ……尾行なんて見逃すはずがない。
「東門を出た時点で林に入り、【テレポ】を使って昨日登録した場所に移動する」
「ん! 【テレポ】も使えるの?」
「闇系のレアスキルだけど、サリエも欲しい?」
「ん、欲しい!」
「まぁ、これくらいのモノならいいか。後でコピーしてあげるね」
「ん、嬉しい!」
東門を出てすぐに林に入り、サリエと手を繋いで昨日登録した地点にテレポする。
「初めて使ったけど、ふわっとしてなんか気持ち悪いね」
「ん、変な感じ。ここはどこ?」
「東門から街道を4kmほど来て、ちょっと林に入ったとこ。昨日、林から最後に街道に出てきたとこだよ」
「ん、凄い! あの一瞬で4kmも移動したの? MPは? どれくらい使ったの?」
「あれ? 意外と少ないね……10ポイントしか減ってない。1km、5ポイントってことかな。それとも距離は関係なく1人消費5ポイントかな? 消費量は半分になってるからたった10で済んでる。この【テレポ】僕のオリジナルだから極端に使用量が少ないのかもしれないけど後で検証がいるね」
「ん、【テレポ】所持者がまず少ない。それに消費MPが凄いから長距離移動ができない。町や村の中継を挟んでやっと王都に行けるって聞いた。重量も関係するから一度の移動も少数だけだって」
「じゃあ、やっぱりオリジナルだからなんだろうね。おや、やはり宿屋の暗殺者が動いてたようだね。門に向かってるとラエルが知らせたんだろう。東門付近にいるけど、おそらく尾行してた騎士が見失ったから、どうしようか門付近で待機してるみたいだ」
「ん、どうするの? 誘い出して捕まえる?」
「いや、もっとラエルを焦らす。そう簡単に楽にしてあげない。それに捕らえても暗殺者が自白するとも思えないしね」
「ん、ラエル様のことはリューク様に任せる」
「ラエルに『様』は要らないよ。じゃあ、ジェネラル退治に行こうか。サリエは今日レベル30になれると思うので、午後から神殿でセカンドジョブも何にするか決めようか? 一気に強くなれるよ」
「ん、セカンドジョブまで取れるの嬉しい。頑張る!」
「移動しながら作戦会議しよう。ジェネラルはここから8kmほどの所にある大きな洞窟をコロニーにしているんだけど、よくここはコロニーに利用されるから定期的に討伐されてる場所なんだよね。今回はちょっと巡回の間隔が開いたのかな? オークが98頭、ゴブリンが53頭、コボルドが27頭もいるようだ。昨日と違い、ここはオーク多めのコロニーだね。MAPも真っ赤でちょっとどういう職種の奴がいるのか調べるの大変だから、プリーストとアーチャー優先でっていうざっとした作戦でいい? 弓兵は弦さえ切れば無力化できるので、カッター系を弓弦に当てればいい。見つけたら優先してね」
「ん! 了解!」
移動しながら、倒す優先順位を決めるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます