ネタバレを含みます。ご注意下さい。最初はなんだかとんでもない展開で、どうなるかと冷や冷やしました。そんな中もがいて、本音を言ったら、僕には微かな希望が見えた。青春という言葉を思い出しました。
欲しい言葉を言われた時、人はどれほど勇気づけられるのだろう。無造作に投げる言葉。相手にきっちりと届くための言葉。その差は何だろう。きっと、答えの一つはここに。
ささやかだが劇的な報われかたが素敵です。
いずれ報われる。その言葉に裏切られ続けて心を磨耗してゆく人も少なくない中、この物語の救いは実に物語的なんですね。「薄桃色の鬱屈の中に差し込んだ小さな光」ということで一つ。