3話目

新しい教室に向かう途中


私は


間違えて1年生の教室に入りそうになった


「ちょっと!実紗!!」


咲良逹がいなかったら


間違いなく1年生に笑われてただろう(笑)





「咲良、実紗、ちょっと見てー!」


新しい教室に着くなり奈々が窓際に走り出した


「へぇ綺麗だね!」


私達の教室からはちょうど海が一望できて


太陽の光を反射した海は


キラキラして綺麗だった。。。




私達の席はちょうど窓際の一番後ろ


三人縦に並んでる



大好きな海


大好きな友達



あぁなんて幸せなんだろう………



「こいつホント、ばかだよなー(笑)」


私がしみじみ浸ってると


賑やかな男子の軍団が教室にはいってきた


自慢じゃないが私は男子が苦手だ。



「藪っちおはよー!」


奈々と咲良はすぐに挨拶すると


男子が咲良の側にやってきた


「おはよー!また咲良逹一緒なん?よろしく!」


この変な関西弁の藪っちは


体格が良く人見知りしないのか


いつも周りに友達がいる


「栗原さんもよろしくな!」



「……よろしくお願いします」


1年の時も同じクラスだったけど


未だになれない……


藪っちさん以外の男子は


初めて見る顔ばかりだな……



「ってか咲良逹聞いて!こいつな間違って1年の教室はいってんで(笑)」


藪っちさんが咲良の隣の席に座り笑いながら話しはじめた


あぁ私と同じことする人がいた


間違えて入らなくて良かった



「実紗も入りそうになったよ(笑)」


咲良も笑いながら話す


あぁ恥ずかしい。。。


すると


間違えて1年生の教室に入っていった男子が


私の元へやってきた


「お!仲間じゃん!よろしく(笑)」


手を差し出された。


握手を求めてる様子。


顔を見ると何かすごくキラキラしてる。


海のせいではなさそうだ。


ぞくにいうイケメン?


「………よろしくお願いします」


手汗を拭いて握手した。


あぁ頼むから


この場から男子を遠ざけてほしい


先生早くきてー!


「ほら席に着けー!」


私の願いが届いたのか


タイミング良く先生がやってきた



「あっ!俺の席ここだ!」


だがキラキライケメンの席は


「改めてよろしくね!栗原さん」


私の隣だった。。。

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