第2話 誕生日会


 そう言って連れられて行った場所は、豪華絢爛! 

 TVで見たことのある人や、豪華なドレスを纏った人達で溢れ返っていた。

 僕は場違いな気がして光君を見つめる。

 そんな僕に気がつくと、

「お前は黙って、俺の傍にいれば良いだけだから」

 と屈託なく笑う。

 次々と挨拶に訪れる人に辟易しながらも、なんとなく受け流し、その場の空気を壊さない様にと努めているのがわかる。

 本人にとっては苦痛なんだろう。

 僕は光君に話しかけた。

「ちょっと人によったみたいだから、外に出ても良いかな?」

 こんな大勢の人に囲まれていて段々具合が悪くなってきた。

「ちょっと失礼します。連れが具合が悪いそうなので」

 そう言うと、僕を連れてテラスへと連れ出してくれた。

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