第10話 ギルドに報告しよう

不意に視界の暗転が解けました。

周りを見渡してみれば、明かりが灯り始めた始まりの街の姿が…。

ああ~、死に戻りしてしまいましたか…。

戦闘終了となったので、ネーラは送還されたようですね。少し寂しいです感じがします。

次の召喚時に名前を告げることで、ネーラをまた召喚できるのらしいので、また会うのを楽しみにしていましょう!!

それにしても、分かっていた事ですが、このゲームはとてもリアルですね!!

こう、アリの顎のハサミが刺さっていく感覚が……。

今思い出しても鳥肌が立つ感じがします!!

それはさておき、初めてのデスペナルティーですね。

目に見えて分かる変化はありませんが、ステータスが一割下がるそうです。ゲーム内時間で一時間程すれば、デスペナが解除されるそうなので、それまでの間は街で大人しくしていましょう。

とりあえずは、ギルドに依頼達成の報告に行きましょう!!


「お疲れ様でした、アリア様。」

相変わらずの向日葵笑顔でイリスさんが出迎えてくれました。

「えーと、薬草採取依頼の達成報告です。」

「かしこまりました。それでは、採取してきた薬草の提出をお願いします。」

インベントリから20束の薬草を取り出す。残りの9束は後で【錬金術】の実験に使う予定です。

「はい、確かに受領致しました。達成報酬は、薬草一束につき20ギルになりますので、400ギルとなります。今回は20束の提出なので、同依頼を四回達成したとして見做されます。あと16回の依頼達成で、ギルドランクがFランクからEランクに上がります。」

にっこりと笑いながら、これだけの長台詞を噛まずに言い切ったイリスさんに、戦慄しました!!

「それでは、アリア様。依頼達成お疲れ様でした!!次の依頼も頑張って下さいね!!」

イリスさんの眩しい笑顔に送られて、私は冒険者ギルドを後にしました。

バリドさんとプラフタさんに見つかると、また訓練をつけられそうなので、一旦ログアウトしてきましょう。

色々(家事とか食事)済ませてきた後、またログインして、今度は【錬金術】を使ってみましょうか!!

自作ポーションとか作れるんですかね!!

それでは……ログアウト!!

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