第6話 チュートリアルを完了しよう

やっと、今度こそ本当に、チュートリアルという名の私育成計画が終了しました……。

長かった、本当に長かったよう…。

あれから、バリドさんがここぞとばかりに本気を出し、実戦訓練を積まされました。おかげで新しいスキルまで習得した有様です。


skill

【物攻耐性】Lv2

物理攻撃に対して、耐性を得る。レベル上昇により、ダメージ軽減の割合上昇。パッシブスキル。


なかなかに、良いスキルなんですけどね……。習得するまでに乱打された回数は、思い出したくもありません。ガハガハ笑いながら、防御が甘ければ撃ちこみ、しっかり防御していても、その上から撃ち込んでくるバリドさんは、きっと悪鬼羅刹の類です、間違いありません!!

まぁ、地獄の様な訓練を超えて、私の【旗槍術】もレベルアップしたので大歓喜です。アクティブスキルも新しく手に入ったので、これからの実戦で使っていきたいと思います!!


ツンツン、ツンツン、ツンツン……。

「お~い、アリア。何時まで寝てんだぁ?チュートリアル完了の報告して、薬草採取にでかけるんだろ?」


ええ、決意表明してますけど、私は疲れ果てて寝転がってます。もう無理です、これから薬草採取とか、マジ鬼畜だと思うんです。

でも……頑張って起きましょう!!

私の冒険は、これからやっと始まるのです!!

起き上がってみると、バリドさんとプラフタさんが笑いながらコッチを見てました。手には色々な物が……。

「さて、アリア。これでお前さんのチュートリアルは終了した。俺達からすれば弟子の旅立ちになるわけだな。」

「これからの貴方の旅が、素晴らしいものになることを祈ってるわ。もちろん、何か困ったら訪ねていらっしゃい。そして、これは私達からの餞別よ。大事に使って貰えるなら嬉しいわ。」


『チュートリアルが完了しました。特別報酬としてアイテム「古びた旗槍」「???の一角」を入手しました。』


「し、師匠……」

「お、どうした、感激して声も出ねぇか?」

「ボロいです。」

「グファ……。違うんだよ、それは…」

「でも、ありがとうございます!!大事にしますね!!」

「まぁ、良いけどよ…。」

何やらバリドさんが言い掛けてましたが、遮ってしまいました。でも、そんなに大した事では無いのでしょうね、それで終わったみたいですし。

でも実際、何やら気になるアイテムが二つも手に入りましたね。しかも、両方用途不明という。これからの冒険で明らかになるはずです!!

「それと、これが最後の餞別だ。冒険に行く前に、アリアの旗印、決めていけよ。旗は、それだけじゃ意味がねぇ。何かしら表す物を決めてやらなきゃいけねぇんだ。」

なるほど、旗のマークですか…。なかなかに難しい問題です…。


「アリアさん、チュートリアルおつかれさまでした。何やらゲッソリされてますが大丈夫ですか?

冒険に必要な物は、周到な準備とやり遂げる覚悟、そして元気ですよ?」

ひまわりの様な笑顔で、イリスさんが迎えてくれました。でも、よく考えたらこの人があの地獄の始まりなんですよね~。

「あ、はい大丈夫です。これから、薬草採取に向かいます。」

「分かりました。それでは、今度こそ良き冒険を!!」

「行ってきまーす!!」

こうして私は、今度こそ薬草採取という冒険に出発した。


その頃の訓練場

「行っちまったなぁ~」

「ええ、そうね。」

「大丈夫かね、アイツは?」

「あら、私と貴方の弟子よ?ギルドランクA、〈輝きの旗手〉のバリド?」

「それをいったら、お前もだろうランクA〈城壁喚び〉のプラフタ。」

「それにしても、あんなブツ渡して良かったのか?」

「それこそ、お互い様よ。貴方の物も大概じゃない。」

こうしてNPC最高戦力の二人の会話は続いていった。



プレイヤーデータ

name アリア

性別 女性

種族 半森人族

class Flager

skill

【旗槍術】Lv10.【召喚術】Lv10.【錬金術】Lv0.【鑑定】Lv0.【MP強化】Lv3.【Atk上昇】Lv3.【End上昇】Lv6.【HP強化】Lv1.【召喚獣強化】Lv0.【物攻耐性】Lv2

sub

【森の導き】【地図作成】

所持SP 4ポイント


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