第5話 チュートリアルを受けよう2

ああ~、疲れた~。もう、うーごーけーなーい~。気がついたら、何時間も槍を振らせられていて、それを熟しながら実地で【槍術】と【棒術】の訓練とか……。その後は、プラフタさんの【召喚術】講座。これは、楽しかったなぁ~。色々なお話が聞けました!!


「おう、アリア。もうへばったのか?」

「アリア。さっさと起きなさい。……起きないなら………」

「はいぃ、只今!!」

そして、私育成計画最後の段階が、プラフタさんとバリドさん二人との実戦訓練です。

……アレェ、チュートリアルってこんなにハードなのかな??

「ガハハ、なんだなんだ、まだ立てるじゃねぇか!!まぁ、これ位で良いんじゃねぇか?」

「……そうね、十分経験は積めてるでしょう。アリア、自分のスキルを確認なさい。」

「……?はぁ、分かりました。」

とりあえず、訓練続行という訳では無いそうです!!さてさて、スキルの確認を……、お?


skill

【槍術】Lv10

槍に関する技術を得られる。スキルレベルの上昇により、アクティブスキル獲得。

アクティブスキル〈一閃〉〈薙ぎ払い〉〈足払い〉〈大車輪〉

【棒術】Lv10

長物(槍、斧、大鎌等)に関する技術を得られる。スキルレベルの上昇により、アクティブスキル獲得。

アクティブスキル〈突き〉〈薙ぎ〉〈二段突き〉〈小手撃ち〉

【召喚術】Lv5

召喚獣を呼び出し、戦闘に参加させる事ができる。

アクティブスキル〈初級召喚〉


おおお、スキルレベルが上がってるぅ~!!

それに色々、アクティブスキルが習得できてるし!!なんだこれ、ナンダコレ!!

……スミマセン。完全に舞い上がりました。大丈夫です、今落ち着いてるんです、だからプラフタさんとバリドさん、生暖かい目でコッチを見ないで下さい。

「スキルレベルが上がってますね。ありがとうございます。」

「誤魔化したな。」

「誤魔化したわね。」

はぅぅ~、人がせっかく取り繕っているのに!!

でも、本当に嬉しいですね!!なんで、こんなにスキルレベル上がるのが早いんでしょうか?

「あの~、なんでこんなに早くスキルレベルが上がるんでしょうか?」

「さぁな~、ただどんな技術でも独学でやるより、師匠に付いて学んだ方が効率よく学べるだろ?」

なるほど~、十分に説得力のある回答でした!!

ということは、お二人が私の師匠になるんですね!!

「プラフタ師匠、バリド師匠、ありがとうございました!!」

「おう、まぁ、よく頑張ったな!!」

「………照れる。」

これで私も、ちゃんと冒険に出発できますね!!


『スキル【槍術】、【棒術】のスキルレベルがLv10。クラスFlagerを確認しました。【棒術】と【槍術】を統合する事により、統合派生スキル【旗槍術】に派生します。派生しますか?』


…………んん!?

選択肢が目の前に出てきました。

あわわ、どうしましょう、どうしたら良いんでしょうか?

ふと、目を師匠達に向けてみると、何やらニヤニヤしています。

「……あの、師匠?」

「さてなぁ~、どうするかはお前さん次第だよ。」

明らかに何か知ってるのに、教えてくれません!!ううう、決めました。


『スキル統合を開始します。……スキル統合が完了しました。』


skill

【旗槍術】Lv1

【槍術】、【棒術】からの統合派生スキル。旗槍に関する技術が得られる。また、【槍術】と【棒術】の一部のアクティブスキルは使用可能。スキルレベル上昇により、アクティブスキル獲得。

アクティブスキル

〈一閃〉〈薙ぎ払い〉〈二段突き〉〈鼓舞〉


「その様子だと、無事に【旗槍術】は手に入ったみたいだな。」

バリドさんが、何やら新しい得物を手に近寄ってきます!!

「さて、アリア。また、スキルレベル下がったんだよな?それで冒険に行くのは、不安だよな?それじゃ仕方ない、訓練しよう、そうしよう!!」

ヒィ、悪魔が近寄ってきます!!やめて、来ないでぇ~!!

「大丈夫だ、俺は旗槍が本職だからよ。」

あ、そうなんですか!!それじゃ、本当に私の師匠なんですね………って、チガウ、ココカラ…ニゲナキャ………。

「つ・か・ま・え・たぁ。」

………遅かったみたいです。大人しく、訓練を受けましょう。ハァァ~。

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