4話
「そうなの…!友達がいないの…!」
ああ!嬉しい…!小嶋さん素敵…!!
「そうなんだ!じゃあ一緒に入学式行こう。寧々の友達紹介するよ!」
小嶋さんは本当に友達が多くて、みんな優しかった。
「よろしくね!茉奈ちゃんっ!」
...
「みなさん、入学式お疲れ様でした。明日から授業です。先ほど配った時間割表を見て準備してきて下さいね。では、さようなら。」
起立、礼をしてから解散。
「あっ、そうだ。茉奈ちゃん、部活はどうするの?」
「部活…」
何にも考えてなかった…
「私、スポーツできないしなあ、、、寧々…ちゃんはバレー部なんだよね?」
寧々ちゃん、と言うのはまだ照れくさい。
「そうだよ!この春休みの間もずっと練習に参加してたんだ!じゃあさ、明日一緒に仮入部回ろうよ、私まだ正式に入部してるわけじゃないから、部活自由参加だし。」
中高一貫だから、中学で部活をしていた子は春休みの間も練習に参加していたらしい。
何部に入ろうかなあ、やっぱり何か入っておいた方がいいよね、、
...
「どうしようかなあ、部活」
制服を脱ぎ捨て、自分のベットにバタン、と倒れる。
うー、初めての学校ツカレタ…
運動が得意なわけでも、何か趣味があるわけでもない。
中学の頃は友達と家庭科部に入って楽しく料理をしたり裁縫したりしていたけど……
学校のパンフレットの部活のページをパラパラとめくる。
あ、剣道部…
ふと手が止まった。
そう言えば北村さんって剣道部…
いやいやいやいや、運動神経ゼロなのに。
"マネージャー募集" って書いてあるけど、剣道経験が全くないのにマネージャーなんて迷惑になるだけ。
「やっぱり文化系だよなあ」
美術部、地歴部、演劇部、、、
あ、家庭科部もあるんだ。
オーケストラ部、軽音部………
……………写真部…
写真部…意外に部員多いんだ…
写真部の部活紹介ページは色とりどりの写真が貼ってあった。
美術部もページも綺麗だったけど、また違った意味で…
「…っ…すごい…」
プロが撮ったみたい…
すごく綺麗、綺麗。で終わらせたくないくらい綺麗………よく見るとこのパンフレットの各部活の写真を撮ったのも、写真部らしい。
『週に2回、主に火曜日と金曜日に活動しています。日曜日は月に1回、学校の外で撮影会を行なっています。部費は……………
……初心者大歓迎、カメラ好き、写真好き、気になればいつでも見学にきて下さいね。』
ちょっと気になる、かも。
「写真部の見学、行ってみようかな」
.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます