2話


ガラッ、とドアを開けるともうほとんどの生徒がいて、周りの子達と話していた。



中学からの生徒がほとんどのため、みんな仲がいい様子だった。



入学式にそわそわしている様子だったが、あの新学期特有のシーン、としている様子はなく普段の授業の1日みたいな感じで………



わあぁ、友達できるかな…



これから友達ができるのか、という不安が一気に込み上げてくる。



黒板に貼ってある座席表を見て、自分の席に座る。


窓から2列目の、後ろから2番目の席。




『それにしても、本当に女子しかいないんだなあ。』


女子校だもんなあ、なんて思っていると前の席の子が来たらしく、目があった。



その子の第一印象はとにかくキレイな子、と言う印象。特別美人な訳ではないのに、何か、何か惹かれる印象。

ショートカットがよく似合う。



これが、かっこいい系女子、っていうのか


えっと、掲示板で確かめた名前は……確か…




春用セーターから彼女の胸のネームプレートがちらりと見えた。





北村きたむら 結希ゆうき







そうだ、北村さんだ。



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