1章 始まり
1話
「わあ!!やっぱり綺麗な学校!」
思わず言葉が出た。
オープンキャンパスで何回も来ていたはずだが、改めてこの学校は素敵だと感じる。
赤レンガの校舎……校門の外からでも見える立派な時計台…
「ご入学おめでとうございます」
在校生から桜のバッチを受け取ると、私はついにこの学校の一員になれたような気がして嬉しくてたまらなかった。
「茉奈!クラス貼り出してあるよ!」
「え!?どこどこ!?」
お母さんに呼ばれて、クラスが貼り出してある時計台下の掲示板を見た。
あぁ、そう言えば、入試の合格者発表もここに貼り出してあったなあ。
あの時は合格しているか本当にわからなくて、ドキドキしながら高校に来たのを覚えてる。
自分の受験番号を見つけた瞬間、嬉しくて嬉しくて頭が真っ白になって…
懐かしいなあ、と思い出していると
「茉奈はC組だね。」
母が先に私の名前を見つけてくれたらしい
「あっ、本当だ」
1年C組
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12番
13番
14番
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出席番号と名簿が前後の子の名前を確認し、お母さんは保護者控え室に、私は自分の教室に向かう。
まずは、周りの子から仲良く、だよね。
緊張とワクワクを抑えながら、自分の教室のドアを開けた。
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