第3話 呪いの紙
「えっ。どうしたの?千秋」私は千秋が青ざめているのに気がついた。「中2に優はならない。ってことは、その間に死ぬってことじゃない!」千秋が立ちあがり言った。「そ、そんな・・・」優はタコのようにヘノヘノになってしまった。「だけどそんな事、決まったわけじゃな」プルルルル。またもやはなしをさえぎられた。(2回目)「あ、ちょっとゴメン。」千秋はそう言い電話にでた。「ハイ。長山です。」すると「チアキ。ユウニカワレ。」あのときの声だ。恐ろしい。「え?う、うん。」千秋は優にかわった。「んん?私に電話?あっ和田です。」優はふつうに話した。千秋の家にもあの恐ろしい電話がかかってくることなんて想像もしなかったから。「オマエ、アイツラニハナシタナ。マアイイ、オマエハノロワレシヌノダカラ。」「なな、なに、あんた。」「シヌヒニアエル。」ここで電話は終わった。春休み前、あんなにピンピンしていた優とは別人のようだ。「まさか、あのひ」「そう。あの人。」またもやさえぎられた。(3回目)まあ、そんなことより優のことだ。「大丈夫?どうしたの?」千秋が優に聞いている。そしたら、「どうしよう。千秋、るみ子。私、呪われた。死ぬんだ。」優がボソッとしゃべる。「ま、まかか!」私は目を丸くした。千秋のいっていた事が本当だったのだ。あの140センチの体でよく分かった。チビなのに。「もういい。呪いかえしてやる•••」優が言った。千秋がすぐに「だれを?あの人がだれか分からないてしょ。」と、言い止めた。しかし、「だれでもいい•••」小さな声で優がいうと、スクッと立ち上がり走って千秋の家を出た。ノロノロと。千秋の家の近くの住宅街を向かって。「ゆ、優。どこいくの!」千秋は追いかけた。6、8のすごい速さで。「へ?」私は、ぼ〜とすわっていた。 「ちょと待て!たれでもいいって。どーゆう事!」千秋は住宅街の入り口の方で優を止めた。さすが!9、2と6、8はちがう。ところがその時、ギュルル、ギュ〜「あ、うぅ~。わ、私トイレ。まってて・・・」そう言い千秋はトイレまで走っていった。もちろん優は行ってしまった。
次の日、クラスメートの石井ここみと山田愛菜、寺田けんの家の前にある紙がおいてあった。その紙は、棒人間の頭に名前が書いてあり、赤ペンで手足をちぎったようにしてあり悪口も書いてあった。釘のようなネジのようなもので刺された跡もある。呪いの紙だ。
そのころ私は家でダラダラしていた。春休みだったから。マンガを読んでいたら、「えっ。ここみににも!?」「うそ!愛菜もきたの。」「へ?棒人間の紙?」「あたしにはこなかった。」女子達がザワザワはなしている。私は女子達の方へ行ってみた。話し合っていたのは、ここみと愛菜と霧島楓、佐藤真奈果だ。私がくると、「るみ子にはきた?」いきなり楓が話しかけた。「何が?」と聞くと「呪いの紙!」身長の高いここみが上から見下ろす。さすが!168センチ。「棒人間の書かれた紙の事。」愛菜が教えてくれた。「そんなんきてないよ。」私が言ったら「るみ子は良かったね。ここみと愛菜はその紙がきたんだって。」真奈果が言う。「あっ。」私は思い出した。優のことだ。「なに?」ここみが聞いた。「ううん。何でもな」「キャー」愛菜が車にはねられた。「う、う〜」足をおさえていた。車に強くあたったらしい。「愛菜!」楓が叫んだ。「大丈夫!平気?」ここみも心配して言った。愛菜は生きていたが、私はまた話しをさえぎられてしまった。(4回目)すぐに母の山田菜穂がきた。私達に「あなた達はもう帰って。5時30分よ。」暗い声で言った。そうして帰ることにした。同じ方向のここみといっしょに。「あのさ、るみ子。愛菜がけがしたのってあの呪いのせいじゃない。」ここみが言った。「まさか。」私は呪いなんてないと思った。思いたかった。「そうだよね。きっと。」2人は安心した。しかし、「ちよっ。ヤベーだろ。」田村洋一の声。「オイ!けん!」黒田心平の声も。「何やってんの!」ここみ声の聞こえる方へはしった。50メートル走8、1秒の速さで。私より少し速い。「まって。ここみ!」私も走った。0、4秒おそいのがムカつくが、とにかく走った。つくと、洋一と心平、勇太とけんが寝転がっていた。「けん何寝転がって、あ、えっ!」ここみがびっくりして言った。「けんがさっき倒れたんた。」勇太が言った。「熱中症?」私が言うと、「バカだな。いまは、冬?春?まぁとにかく寒いんだ。」心平が少し笑って言う。クスクスっと、みんな小声で笑った。すると「なんだろ。この紙?」洋一がけんのポケットからでている紙を取り出した。白い紙だがうっすら赤が見えている。「ん?」ひらいてみると、「そ、そんな!まさか。もういや!」ひらいたとたんにここみが叫んだ。けんの持っていた紙は、ここみが持っている紙とにていたからだ。「呪いの紙!」私は大声で言った。「私、呪われた。こ、怖い・・・もう帰る!」ここみが走って行った。「ま、まって!」私も後を追って走った。「は?呪いの紙?」あの3人は、ボケ〜っとすわるこんだ。
どうでしたか?やっと呪いが入ってきましたね。ここみはその後どうなったんのか、第4話へ•••。
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