11~15話

11話

海野:ニュースキャスターの1人32歳独身男性。23歳でテレビ局に入社して2年でキャスターに抜擢され今や朝の顔ともいえる存在になった、さわやかなスマイルとさわやかな声とさわやかな所作で、ご婦人からの人気は高いらしい


山口:ニュースキャスターの1人27歳独身女性。高校生時代からニュースキャスターに憧れ、教養を身に着けボイストレーニングを続け、晴れて1年前から朝のニュース番組のキャスターになった。だが、海山コンビ等と言われ世間からは海野との交際疑惑があるなど、どうでもいいことに頭を悩ませている。海野ファンのご婦人からの人気は低い



12話

田崎:会合の司会者41歳男性。クローン技術を利用した腎臓の移植手術を受けた経緯を持つ、そこからクローン技術や制度についての興味を持ち、この会に参加する。普段は会計士として仕事をしている


井上:最初に壇上に上がった男性。製薬会社勤務。医療とクローン技術は密接な関係にあり、大学の薬学部ではクローン技術に関しても勉強をしていた。


鴻池:2番目に壇上に上がった男性。個人経営のネット販売ビジネスをしている。死者を蘇らせると言うのは正確には違うのだが、技術が確立してからは世間一般にある認識ではあり、永遠の命を得る技術だとまで主張する者もいる


野坂:3番目に壇上に上がった男性クリスチャン。命の尊厳とは?との議論は多くある一方。唯物である魂を作る技術は、人道的にも自然摂理においても正しくはないと考える。だが、作られた魂と元からある魂にどれだけの違いがあるかは劇中では語られない


須藤:4番目に壇上に上がった女性。とある資産家の妻。現況個人でクローン技術を使った生成の権利を認められるのは、人間に限られている。10年前に死んだ猫の事がいまだに忘れられないと、話をしていたが、実際にその猫に彼女は大層嫌われていたらしく。クローン生成が認められても、猫が幸せに生きられるかは別問題


坂田:5番目に壇上に上がった男性。商社マン。商品としてクローンという言葉は非常に魅力的だとよく語っている。一つのビジネスチャンスとして、市場が拡大する可能性は高いが、技術確立より50年以上が経った今でも法律として出来上がって居ないものが多い。例えば、民間でのクローン技術運営は認められておらず、国家が管理する非営利運営団体によってこれがなされている。


橋元:6番目に壇上に上がった若者の男性。フリーター。クローン生成には高級外車を一台購入できる程度の値段がかかる。生成されなくとも登録費用を支払う。保険料を支払うと、彼の月給の1か月分相当にはなるとの事。逆に言えば、その金額さえあれば命の保証がされると考えれば、安いのかもしれない。実際クローン技術確立されて以降、生命保険加入者の数はかなり減った


陸稲:7番目に壇上に上がった男性。元会社役員。クローン法自体が違憲であると解釈をする法律家は少なくない。特に生命財産は、個人の所有される権利であり、他者にそれを引き渡す事自体が違憲であるともされている。以前翔が語ったように、違憲であるとの裁判は数多く行われている


小久保洋子:実は会場にもう一人居た小久保家の一員の女性。だが彼女を見ることができた人間は会場の中にはいなかった。彼女は彼女の家族の事をただ見守る事しかできない。時にひ孫の顔を見に行ったり、孫にそっとわが子の事を教えたりする事が出来る位である。それも時たまなことであり、彼女の姿見れるもの彼女の言葉を聞けるものは多くない。物語の全貌を彼女は知っているが、それが彼女の口から語られることはないだろう



13話

粕谷草一:8番目に壇上に上がった男性。紡績工場勤務。交通事故によって死亡した男のクローンとして作られた。ひき逃げ事件でまだ犯人は捕まっていない。賢明なリハビリを続けているが、年々身体の動きは鈍くなりつつある。


14話

近藤香苗:粕谷草一の姉39歳既婚一人娘がいる。嫁ぎ先は実家から、数百キロ離れた場所であるが、草一の社会復帰のために1か月近くを実家で過ごし様々なサポートをする。


近藤太郎:近藤香苗の夫42歳。親子二代にわたってトマト栽培を営む農業従事者。トマトを食ってれば大体の病気は治るという理由で、月に数キロのトマトを草一の実家へと送ってくる。実際彼は生まれてからこの方、風一つ引いたことが無いという頑丈さを誇る


粕谷三恵子:粕谷草一の母66歳主婦。草一の疾患が見つかった時は、告訴をすると一心不乱に勉強をし弁護士に話を付けたりと、動き回るが結局その行為が実ることはなかった。最近は謎のアイドルユニットBBA48のコンサートに夫と行くのが趣味、元気を貰えるらしい


粕谷米治:粕谷草一の父68歳。元販売小売店勤務。無事定年退職を迎えると言う時に、草一が死亡する。退職金の多くを草一の事に使い、悠々自適の老後とは行かなくなったが、本人はまるでそのことを気にしていない


15話

織田:大手チェーンコーヒー店ヨネダコーヒーのアルバイト女性18歳。高校に入ってから休日と平日に1日週に3回の勤務をこなし早3年の月日が流れる。バイト代の殆どはスマホゲーム「影の助っ人外国人」と言う、弱小球団に突如現れた大型外人を操って強豪球団を倒す内容の不思議なゲームに使われている。そろそろ大学受験に本腰を入れたいという理由でアルバイトを今月いっぱいで辞める予定。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る