緊急出動

街は王都から逃げる準備をする人で、溢れ返っていた。


一つしかない街の門の前には、門を潜って避難しようとしている街の人で、混雑している。


「秋奈は直ぐにエルトの下に向かってくれ。都子とアルマは私に付いてきてくれ」


秋奈は店の外に出て、人混みの中に消えていく。


都子とアルマは同時に頷き、了解の意を示す。


「にいちゃん、何処に行く気だ」


店主のおやじさんが店の出口に立ち、話すまで通してくれそうにない。


「何ですか、どうして通してくれないのですか。都子様、このおじさんどうしますか」


「通さねえ訳じゃねえ、何処に行くかだけ聞きてえ」


おやじさんは店の入り口近くの隠し収納から、剣を取り出す。


「タリア砦でストレントを迎え撃つ。それだけだ」


車椅子を自分で前に進め、おやじさんの前に移動し、真正面から睨み合う。


「なら、尚更止めねえとな。若い命をみすみす散らせに行かせるわけにはいかねえからな」


おやじさんは剣を抜き、切っ先をアルカナの鼻先に向ける。


都子が刀の柄に手を掛けるが、それを手で制する。


「誰が死にに行くって言ったよ。迎え撃って勝てば良い話だろ。都子と秋奈とアルマが居れば負けは無い」


おやじさんはその言葉を聞くと、剣を鞘に収め、剣を差し出す。


その剣を受け取り、店の外に出る。


おやじさんは二本目の剣を自分で持ち、後ろを付いてくる。


「俺も付いてってやるよ、これでも昔は騎士団で兵士長だったんだ」


「兵士長さん、それは結構だけど今は足が必要なのですけど」


都子が周りを見回して馬車を探すが、この混雑で馬車なんか通れそうにない。


「飛んで行きましょうよ都子様」


アルマが黒い翼を広げ、小さくパタパタと揺らす。


「お嬢ちゃん龍人じゃねえか。角と翼が無かったから気が付かなかったが。俺は龍人を初めて見るぜ」


おやじさんが興味深そうにアルマを見る。


「この人数を、どうやって運ぶんだ?」


「取り敢えず行ったら分かるわよ」


そう言い都子が先頭を歩き出す。


「では、行きましょ〜」


この状況にも関わらず、呑気にアルマが都子の後に続く。


急いで車椅子を押して、その後を追いかける。


人に揉まれながら、やっとの思いで人が殆ど居なくなった中央広場に到着する。


「都子、どうする気なんだ」


先に到着していた都子とアルマがこちらに気付き、手を振る。


後ろに付いてきていたおやじさんが、息を切らしながら都子の下に車椅子を押してくれる。


「じゃあアルマ。始めて」


都子が合図を送ると、アルマが離れた場所に移動する。


「一体何する気なんだ、龍人の嬢ちゃんは」


おやじさんは一人ただ騒ぎ、落ち着かない様子だ。


「静かにね、おじさん」


都子がそう言うと、おやじさんは口を手で塞ぐ。


「都子様、失敗したらよろしくお願いします」


都子は手を上げて、了解のサインを送る。


それを確認すると、アルマは目を瞑り、呼吸を整えてから何かを呟やく。


突然現れた大きな黒い薔薇に、アルマが包み込まれる。


「おいおい、あの嬢ちゃんは大丈夫なのか?」


おやじさんが、アルマに駆け寄ろうとするので、腕を掴んで止めようとするが、おやじさんの勢いの方が強く、車椅子から引き摺り落とされる。


「おやじさん駄目だ、見てろ」


仰向で、おやじさんを見上げながら睨む。


「おお、あの嬢ちゃん大丈夫なのか」


おやじさんが持ち上げてから、車椅子に座らせてくれる。


「黙って見てろって言われただろ。都子を信じろよ」


アルマに視線を戻すと、黒薔薇が一気に弾ける。


中からは少女の姿ではなく、大きな黒龍が姿を現わす。


「アルマ、私が分かるかしら」


都子が黒龍に歩み寄り、声をかける。


黒龍は都子を見ると、大きな右手を差し出す。


「黒龍だなんて……聞いてねえ……おい、にいちゃん。あんた何者だ」


おやじさんの様子が明らかにおかしくなる。


まるで、神を見るような目で黒龍を見る。


「何だよ、確かに龍人ってのは驚いているが、それ以外は普通じゃないか」


黒龍は特に異常も無く、都子を手に乗せて、会話をしているようだ。


「おそらくあの嬢ちゃんは剣龍族だ。剣龍族は普通なら体の色は赤やら青やら色々なんだ。だが、黒色は王族だけしか生まれねえ」


おやじさんが丁寧に説明してくれる。


「なるほど、アルマは王族ってことか」


黒龍は暴れる様子も無い為、力の制御に成功したようだ。


「お兄ちゃん、早く行くわよ」


都子に手招きをされたので、アルマの下に向かう。


「アルマか?」


「はい〜そうですよ〜。アルカナさん」


アルマに車椅子ごと持ち上げられる。


その次におやじさんを持ち上げて、左の肩に乗せる。


「王族の肩に乗せてもらうなんて、恐れ多いことです」


「もうバレてしまったのですか〜。別に良いんですよ、家出中ですし。皆さん、振り落とされない様に、頑張ってくださいね〜」


アルマは凄まじいスピードで跳躍すると、そのまま翼を広げて空を滑空する。


音速に届きそうなスピードで飛行すると、ほんの数分でタリア砦が見えてくる。


「衝撃に備えてくださ〜い」


アルマが言うと、一瞬で地面が目の前に迫る。


ドスンッ、と、隕石が落ちたような音がすると、タリア砦が目の前にある。


「すごいな、十分も掛かってないんじゃないか」


「衝撃がそんなに無かったけど」


都子がふらふらと立ち上がり、服に付いた砂を払う。


「衝撃は最大限まで抑えましたし〜。備えろとは言いましたが、そんなに衝撃が来るだなんて言ってませんし〜」


「これがタリア砦か。でけえな」


おやじさんは、タリア砦を見て、そう一言呟く。


「これは元々ドレード王国が保有していた難攻不落で有名だった砦だからな。数年前、グランフリートが落として、ドレード王国を瞬く間に侵略したってのは有名だろ」


「元ドレード王国が、今の南タリアスって事かしら」


「そう言う事だ。グランフリートが落とした後、街の復興を先頭に立って手伝ったのはティエオラ様だ。そして、そのティエオラ様が叛旗を翻した時に真っ先に受け入れたのは、元ドレード王国の民。南タリアス軍に属するのも、殆どがドレードの者だ」


以前、エルトの部屋に置いてあった資料を勝手に読み漁っていた時、偶然見つけた古い資料の内容を思い出す。


「ついでに言えば、俺はドレード時代の兵士長だぜ。この剣もそん時んだ」


手入れがよくされている剣を鞘から出すと、新調されたような状態の刃が、太陽に照らされて光る。


「アルカナさ〜ん、遠方からストレントの騎馬隊が来てますよ〜」


アルマの向いている方角を見るが、地平線しか見えない。


「お兄ちゃん、どうやって止めるの? 残念ながら秋奈の頭じゃないと打開策は導けないわ」


確かに秋奈の人間離れした頭脳が無ければ、足止めする事すら難しいだろう。


だが今は、アルマが居る事により、敵もそれを見逃せないだろうと考えられる。


『あの数相手にしようなんて、まさか思っとらんやろね』


今までずっと黙っていた斑鳩が、突然喋り出す。


「そんな考えは無いよ。どうしたら四人で止められるんだ?」


『どう黒龍を使って下手に使って傷でも付けてみ? 剣龍が南タリアスに侵略し始めるぞ』


「お兄ちゃん、先頭が見えたわよ」


都子とアルマが構える。


「分かった。アルマ、その姿では何が出来る?」


「そうですね〜。この姿なら、この姿に合わせた大きさの剣を振るえるとか〜。人の姿より早く飛べるとか〜。そんな程度ですね」


いつも通りの、緩く、のんびりした喋り方をする。


「アーセナル持ってるだろ、それも本物の。全世界に散らばる中の一つ。剣龍国が持ってるのは二つ、そのどちらも王族が持っている。違うか?」


アルマが珍しく、こちらに警戒の目を向ける。


「持ってますけど。それがどうかしましたか?」

先ほどの喋り方から一転して、声のトーンも落とした喋り方になる。


「五本くらい、その姿に合わせた大きさの剣を敵の前に放ってくれ」


「何でそんなことが出来るのかをご存知なのかは知りませんけど、それで止まりますか?」


「アルマ、良いからやって」


いつの間にか、都子がアルマの肩に登っていた。


「タイミングは都子に任せる。出来るよな都子」


「私を誰だと思ってるの? 聖家の次女、聖都子よ。武を司る家の者が、これくらいできなくて何が聖ですか」


一秒でもズレれば、敵の前進を止められない状況にも関わらず、都子は楽しそうに笑う。


「おいおい、話に付いて行けねえぞ」


おやじさんは、一人話を聞いているだけで、何も分かる事が無かったらしい。


「ではアルカナさん、五本とケチらず六十本飛ばしましょう。都子様が御喜びになるのなら、何本でも飛ばします」


「流石黒龍王の娘。但し、死人を出したら止まらなくなるぞ」


アルマはアーセナルから剣を飛ばす為の準備をする。


「龍気最大火力、あと十秒ほど待ってください。それと、着弾位置の指示をお願いします」


そう言うと、アルマの体を黒い雷の様なものが覆う。


「着弾位置は一番外にある浅い堀の外側を中心にして、堀に沿って壁を作るように」


「了解しました、あと三秒です」


アルマの周りを渦巻く黒い雷の様なものは、どんどん増幅していく。


「おやじさん、剣はもうしまって良いぞ」


「お、おう」


おやじさんは戸惑いながらも、剣を鞘に収める。


「準備が整いました、いつでも良いです都子様」


都子は剣を天に掲げゆっくりと体の前に突き出す。


「放て」


都子が指示を出した刹那、アルマの周りの空間から、大きな剣が出現し、騎馬隊目掛けて飛んでいく。


都子が指示した着弾位置に、寸分の違(たが」いも無く、剣が次々と突き刺さり、剣の壁が出来る。


「す、すげぇ」


おやじさんが腰を抜かして、口からそう溢す。


「止まったみたいだな。剣を回収してくれアルマ」


黒龍の肉体が崩れ落ち、アルマが人の姿に戻る。


「回収は少し待ってください、少し休みたいです」


流石にあれだけの量を飛ばすのは、負担が大きかったのだろう。


アルマはぐったりと地面に倒れ込む。


「都子、アルマを私の下まで運んでくれないか?」


都子がアルマを抱き上げて、こちらまで運んでくる。


アルマを膝の上に乗せて、休ませる。


「何で、膝の上なの?」


「地面に寝転がせるのも可哀想だろ?」


「地面よりこっちの方が良いです。どの様な女性の膝の上でしょうか〜。良い匂いがして落ち着きます」


アルマは腰に手を回して、抱きついてくる。


「ちょっと、その匂いは私だけの特権なのよ」


都子が背後から手を回して、顎を肩に乗せる。


「にいちゃん、あの剣はずっと続いてるわけじゃねえんだろ? 迂回して来たらどうするんだ」


確かに六十本の剣が一列になり壁となっているが、剣がずっと続いてるということはない。


「大丈夫だ、あんな威力のが来たら甚大な被害を被るってのに、無理に攻めては来ない。それに白い色の狼煙が上がってるからな」


「確かストレントは、白色の狼煙が戦意はないって意味だったかしら」


都子が確かめるように補足を入れる。


「動くな、両手を頭の後ろに組め。抵抗するなよ、首が飛ぶぞ」


聞き覚えのある凜とした声が、背後から飛んでくる。


「サンイルーチェの嬢ちゃんじゃねえか?」


「はい?」


おやじさんが、突然エルトの肩を掴んで迫る。


「俺だよ、ティエオラ様がドレードの街を復興してくださった時、ドレードの兵士長だったガードラだよ」


都子に頼んで、車椅子をエルトの方向に反転してもらう。


「ガードラおじさん! 何でここに……ってアルカナも居る!」


「私たちは一足先に、ストレントの進行を止めに来ただけだ」


剣の壁を指差して説明する。


「あの量の剣……その龍人。大体察しは付くが。ストレントは戦う意思がないようだな」


「ああ、剣の壁を作った後で上げた狼煙だからな。おかげでアルマは倒れるし、剣は回収出来ないし」


エルトは遠くに刺さっている剣に向かい、手をかざす。


手のひらを握ると、剣が全て消える。


「タリアス国にあるアーセナル」


都子が小さな声で呟く。


「何でエルトがアーセナルを持っているんだ?」


「ああ、ストレントとの戦闘なら、剣の消耗が激しいと思ってな。ティエオラから借りたんだよ」


エルトは右手を胸の前に持ってくると、剣を出す。


「そんな事より、ストレントの相手しないと。エルトさんだっけ? さっき私に剣を突きつけたの……忘れてないでしょうね?」


都子は余程プライドを傷つけられたのだろう、そう言いエルトを睨む。


「ああ……すまなかったな。アルカナの知り合いとは知らずに。私の無礼を許してほしい」


エルトは都子の方を向いて、深く頭を下げる。


「え、ええ。別に……良いのよ」


エルトの素直な謝罪に調子が狂った都子は、腑抜けた声を出す。


そうこうしている内に、ストレントの軍勢が直ぐそこまで来ていた。


「女帝自らか……」


エルトはそう呟き、膝をつく。


「都子、おやじさん、早く膝をついて」


都子とおやじさんは、素早く膝をつく。


が、都子は馬の上に乗っている人物を見ると、立ち上がる。


「嬢ちゃん、不味いって」


おやじさんが慌てて都子にそう言うが、都子は前に向かって走る。


「おやじさん、エルト、止めるって言うなら私が相手になろうか?」


都子の後を追おうとしていた二人にそう言うと、二人とも剣を抜く。


「すまねえが俺は妻と子供が居るんだ。どいてもらうぜにいちゃん」


「私もティエオラを守るためだ。ティエオラの為にここで散れ」


二人とも剣を構える。


「待て待て、違うくないか? そういう場面じゃないって。アルマ助けて!」


「アルカナさん、良い匂い……ふふ」


「都子ー!」


アルマは完全に夢の中、都子は完全に聞いていない。


「すまねえな、にいちゃん」


「散れ、アルカナ」


二人が剣を振り下ろすのを見届けて、当たる直前に目を閉じる。


「はい、二人ともストップ。エルト、ガードラ。僕の側近をいじめないでくれよ」


いつまでも来ない剣と、特徴的な声が聞こえてから、目を開けて確認する。


「ティ……ティエオラ様」


エルトは腰が抜けてへたり込む。


「ティエオラ様」


おやじさんは剣を落として硬直する。


「助かったよティエオラ」


ティエオラは受け止めていた剣を、エルトから取り上げ、おやじさんが持っていた剣を拾う。


「アルカナ、アルマ王女を膝の上に乗せてるなんて……ふふ、なかなかのたらしだね」


ティエオラはこちらを見るなり、不審な笑みを浮かべる。


「た、たらし……ですか……」


よく意味が分からないので、取り敢えず復唱してみる。


「ティエオラ様、最前線に来たら危ないです。今すぐ砦の中に……」


「良いんだ、僕はストレントの皇帝と話しをする為に来たんだからね。でも、アルカナが新しい女の子を二人も連れているなんて、そして一人は膝の上で寝てる……僕妬いちゃうなー」


ティエオラはそう言い、エルトに抱きつく。


「ティエオラ様!?」


突然の出来事にエルトが硬直する。


「良いんだ、僕にはエルトが居てくれるから」


「そうですティエオラ様、私がいつでもお側に」


エルトもティエオラを抱き返そうとするが、ティエオラはその腕をすり抜けてこちらに来る。


それを見てエルトがこちらに恨めしそうな視線を向けているが、面倒なので無視する。


「こんな体でここまで来たのかい? 君は」


いつも無表情のティエオラだが、珍しく少し怒ったような表情をする。


「え、ええ。申し訳ありません、ティエオラ様の為になればと……」


「僕の為なんかに無茶をしないでほしいな。王が身を削って民に奉仕するんだ。それは当たり前のことじゃないか」


ティエオラは怒ったような口調で、だがその顔は泣きそうになっている。


いつもは無表情な彼女だが、こんなにも表情が変わるのは珍しい。


「分かりました、私が悪かったですから。しかし、一人で何でもしようとなさらないで下さい。頼りたい時には私を頼って下さい、苦しかったら助けるし手伝います」


ティエオラの頭を撫でようと手を伸ばすと、届かないと察したティエオラがしゃがんでくれる。


車椅子に乗っていても、手が届く高さになったので、ティエオラの頭を撫でながら喋る。


「アルカナ打ち首だ! 今ここで死ね! 王への無礼を見逃す訳に……」


「うるさいよエルト。アルカナの声が最後聞き取りにくかったじゃないか」


アルマが左半分、ティエオラが右半分に座り、二人に挟まれる形になる。


「怒らない怒らない、流石に恥ずかしいから二回目は言わないけど。」


ティエオラはこちらの顔を上目遣いで見上げてくるが、心を強く持ち、揺らがないように耐える。


『駄目だ、上目遣い可愛い。ティエオラの上目遣いに殺される。悩殺される。待て、落ち着け。落ち着け聖。やんわり断るんだー』


チラッと見るだけと、心の中で自分に言い聞かせるが、いざ見るとなると、どうしても目が離せなくなってしまう。


「ねえ、僕の為にもう一度言ってくれないかい? ねえ、アルカナ……」


泣き出しそうなティエオラの目を見て、心の中で言わないという決意が決壊する。


「仕方ないな。一人で何でもしようとするな……苦しかったら家臣一同が助けるからさ……」


「そ、そうですティエオラ様、私たち家臣一同がお助け……」


「違う、さっきと違う。僕はアルカナに助けてほしいんだ……」


遂にティエオラの目から涙が溢れ出る。


「泣くな、悪かったってティエオラ」


「酷いですティエオラ様……アルカナを斬らせて下さい。どうか御許可を」


遂にエルトまでも泣き出してしまった。


この場に収集がつかなくなり、一人で頭を抱える。


取り敢えずティエオラを撫でて謝り倒す。


エルトは放っておいて、都子の様子を伺う。


「斑鳩ちゃん、久しぶり……に……」


後ろから都子と現ストレント皇帝である七凪が馬に乗って来るが、この光景を見て、言葉を失う。


「お兄ちゃん……何してるの?」


膝の上に乗っているティエオラを見て、都子は冷たい視線を送ってくる。


馬から下りた七凪が、剣を振りかざして、脳天めがけて振り下ろす。


「ちょっと待てって」


ゴッ、と、鈍い音がその場に響いた。





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