第3話 つまりはさ、一緒にご飯食べるってことかな?
夕飯時になり、今日もひと悶着あったが、締めはこうでなくてはいけないと祖母の一言で終いとなった。
誰かが言っていた。取り戻せないのは時間。
つまりは今を大切に。
なんだかんだ言って言えることは、出来る限り一緒に居ようってことだから、難しいようなら問題だ。
チョレギサラダをもりもりと食べ、力を付けておいた。
今別に言いたいことがあって書き出したわけではないのだけど、それなら書くなよってそういう話でなくて、最後はちゃんと一緒にご飯食べたいよねって確認したかった。
相手が誰でも、同僚でも上司でも誰でも、ご飯食べる時は食べるのだ。
それが一緒に行えたらいいよねって、そう言いたかった。
沢山怒られても、最後は食べるのが人間だから、昼休みが地獄だとか言ってないで食べて喋ってしよう、と。もう私にはできないから。
人間が一番油断してるときは食事の時だと伺った。だから仲良くなるには食事時が一番いいんだそうだ。
これも私には遠い話で、縁のない話だ。
この身に起きない話。つまらないことを言うが、そういうことだ。
つまりは、身内を大切にしなさいよと、そういう訳。
今日のご飯を作った祖母の気持ちは100点満点、溢れている。
いつも白飯を食べないのに、ご飯食べるかーと聞いてくれる祖母のありがたさよ。
昔から結構聞いてくれる人はいたのだけれどね、どうにも縁が遠くなったから。
どうしても手に入らないものがある。こんな私にも。
それでも明日は来るから。明日もご飯食べよう。
出来たら顔見て、一緒に食べよう。
一緒にご飯、食べよう。
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