第7・?話15

沖縄二日目の朝、俺達が泊まるリゾートホテルにヴィラがやって来た。そして取り逃がした獣魔の事と、異世界アルスナーダから来たエルフの戦士と告白した。


そして俺も取り逃がした獣魔を倒した事と、異世界アルスナーダから来た、ダークエルフだとヴィラに教えた。


すると!


「キャー!良かったよ~!」


と突然ヴィラが飛び付いてきた!


「あー!ちょっと!ちょっと!」


見た目は女の子でも、中身は男なの忘れてるでしょ!


でもこの姿で元の時代に戻れないよな~・・・・。


帰ったら必ず妹に


「お兄ちゃんがお姉ちゃんに成って帰って来た~!」


と言われるだろうなぁ・・・・


なんか地方出身者が、ニューハーフに成って帰って来て、言われてる感じでだよな~・・・


親父は娘が増えた!とか絶対に喜ばないな。


絶対元に戻ってやる!


等と考えていると


急にガラナに代わって


「ちょっと落ち着きなさい!と言うか、ドサクサに紛れて何遣ってるのよ!」


とガラナが怒ると


「あ!急にお姉さんに変わった!」


と急にガラナから離れるヴィラ!


「と!兎に角一度部屋に戻ろう。」


と俺はヴィラに伝えると、ヴィラと二人で部屋に戻った。


そして中に入ると北条さんが


「ダメじゃないヴィラちゃん?急にベイフィールさんを連れて走って行っちゃ?」


と北条さんがヴィラを叱った。


この後、沖縄ミステリーツアーに参加する事を、北条さんがヴィラに話していた。


「ごめんなさい・・・」


とシュンと成り謝るヴィラ。


事情を知る俺は此のままだと、ヴィラが居たたまれない。


俺はヴィラが外国から来て、色々慣れてない事にして、その場は穏便に済ませた。


まあ、北条さんもそんなにヴィラにキツく言うつもりは、無かったみたいだけど。


話が済むと、北条さんはスマホで紗理奈に連絡した。すると、間も無く紗理奈が部屋に帰ってきた。


「も~う。二人共探したよ~ 。」


と紗理奈が文句を言っている!


「ごめんなさ~い!」


と俺は空かさずエクストリーム土下座で謝った!


するとまた笑って許して呉れた!


「所で午後から沖縄ミステリーツアーに参加するけど、ヴィラちゃんも行く?」


と北条さんが笑顔でヴィラを誘うと


「私も一緒に行くよ!」


とヴィラが応えた。


其にしても、紗理奈は兎も角、北条さんはヴィラを、エルフのコスプレの女の子と思ってるのかなぁ?


このなオカ研の研究材料の塊みたい子を?


まさか本当にお持ち帰る積りなのかぁ~?


と考えていると


「まあ、今いるこの北谷にも妖刀伝説が在るわよ。」


と北条さんが話し始めた。


すると紗理奈とヴィラが、目をキラキラさせながら聞き始めたぞ。


「ある農婦が包丁を振った所、触れてもいないのに、赤ん坊の首が切れて殺して仕舞った。無実を訴える農婦に対して役人が調べた所、同じように包丁を振ると、山羊の首が切れて仕舞った。そして農婦は無罪放免となったわ。その包丁を刀に打ち直した物が、北谷菜切ちゃたんナーチリーよ。」


と話し終わると、ドヤ顔でキメる北条さん。


何で其処でドヤ顔!?


俺達は沖縄ミステリーツアーに参加する為、準備をしていると


「仕舞ったわ!集合時間を二時間、間違えたわ!」


と北条さんが慌て言った!


今から行っても間に合わない。


その時ブレスレットのガイバーンが、コソコソ俺がアメリカで運転免許を取得している事にして、レンタカーで行く事を奨めた。アメリカでは16歳から免許が取れる。俺は17歳だ。書類上可能だ。まあガイバーンの偽造書類に成るけどね。


その事を北条さんに伝えると、レンタカーで行く事になった。


その後、俺達はホテルのヴュッフェで食事を済ますと、沖縄の不思議スポット巡りをする為、レンタカー店に向かった。

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