第1章現代過去編第3部
第49話‐2
俺達が2017年に転移して来る1年前の世界で、 グランヴェルグとその眷属の暴れていた魔族達は、過去のアルスナーダへと帰って行った。
そしてそのグランヴェルグ達を止めに、矢張り過去のアルスナーダからやって来た、ハーピーのエリチェンに憑依した青龍も同じく帰って行った。
グランヴェルグ達は予言で、未来でのアルスナーダが、次の獣魔の長により、千年周期が失われ破滅の一途を辿ると知ると、この過去の2016年の吉祥寺に転移して来た。
其れを防ぐキーワードの、黒きエルフを信じていなかったからだ。
だけど偶然俺がその黒きエルフだと知ると、俺にアルスナーダの未来を託して、過去のアルスナーダへと帰って行った。
その後もアルスナーダへ転移の為の、光る石を巡ってトラブルがあったけれど、結局手に入らず、2017年の6月に俺が転移して来た時、同時に入れ代わるように、転移ポイントからアルスナーダに転移する事に成った。
だけど・・・・
「何でガラナの服を買わなきゃいけないんでい!」
「ちょっと勇太?声に出てるよ~!」
紗理奈が教えて呉れた、そして続けて
「で、何で語尾が江戸っ子?」
と冷静突っ込む北条さん!
「あら?もう忘れたの?勇太?あの事を?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
とこの身体の持主の、ガラナも続けて話し掛けて来た。
なんか怖いぞ!
「私の家の玄関先で、蓬田さんとイチャイチャしてたわよね?」
と北条さんがニヤリとしながら話して来た!
あ!
「さあ、行きましょうか?空渡君?」
と続けて北条さんが話し掛けて来た。
「はい!遣らさせて頂きます!」
ぐぬぬぬぬ!
北条さんと紗理奈に女の子ガイバーンと共に、ガラナの服を買う為に1年後の世界でバイトした、メイドカフェ兼バーの店へとバイトする為に訪れた。
2017年1月の冬休みの事だ。
「すいませ~ん!」
と北条さんが声を掛けると、奥からメイドさんが現れた。
「あら?亜里査ちゃん!この子が連絡して来た子?この褐色の女の子がバイトする子ね?それと其方の二人の子は?」
とそのメイドさんが話し掛けてきた。北条さんの知合いのメイドさんなのかな?
俺はこっそり女の子ガイバーンに、名前と口調を直す様に話した。
「俺!?私はローリエ・シフォン、北条さんの紹介で来ました。」
「私は中山紗理奈、成り行きでバイトに来ました。」
「私は改刃アンリ、面白そうだから来たにょ!」
にょ!?
ガイバーンめ!安直な名前にしやがって!
其に「にょ!」って!
「フフフ!デ〇子ちゃんのコスプレの変わった子も一緒なのね?持ち込みもOKよ!でもその大きなネコ手袋は仕事する時は取ってね!」
と目の前の褐色のインド系?ハーフのメイドさんが笑顔で話すと北条さんが、この店の常連客で、友達のメイドさんだと言うと、そのメイドさんが
「私は浅葱リタ、よろしくね!」
と名乗った。
そして面接で、今日からでも働いて欲しいとの要望で、俺達は今日から働く事にした。
その後フロアに戻ると浅葱さんが
「ちょっと言い辛いんだけど、内の店長には気を付けてね。」
と切り出してきた。
浅葱さんの話しだと、店長のセクハラで、何人もの女の子が辞めて行ったと、話してくれた。
「だったら俺!?私が店長を倒す!」
と拳を握り締めながら言うと
「倒してどうすんねん!」
と紗理奈が突っ込んで来た!
「ヒ、ヒ、ヒ、ヒ、私が店長を倒して、この店を征服するにょ。その暁にはメイドの子にあんな事やこんな事をするにょ。」
どよ~ん・・・・
なんか女の子ガイバーンがゲス顔で、変な事言い始めたぞ!
「流石だわガイバ!?改刃さん。デ〇子のそんな所まで再現するなんて。其に声まで似せて。でも黄色い丸い生き物が居ないわね。」
と北条さん!
「仕舞ったにょ。ステキなサムシングだにょ~・・・・」
どよ~ん・・・
もうそのゲス顔いいから・・・
と言うか、何の話しをしてるんだよこの人達は!
「其じゃ内の店長と一緒で~い!」
と浅葱さんが女の子ガイバーンのボディーに、クリティカルな一撃を与えた!
「ゲフ!」
とた折れ込む女の子ガイバーン!
「あ!ごめんなさい!つい!」
と慌てて女の子ガイバーンを抱き起こす浅葱さん!
「ステキなサムシング・・・・ガク!」
と言い残す女の子ガイバーン!
その瞬間、セクハラ店長が居るのに、浅葱さんがこの店に居られるを俺達は理解した・・・・
怖!
前途多難なバイトが始まった!
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